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真珠色のコーヒーカップ [赤川次郎]

SHALOCKMEMO302
「今年もまたこの時期がやってきた。赤川次郎の杉原爽香(さやか)シリーズ。毎年9月にヒロインが1歳ずつリアルタイムで年を重ねるというこれまでのミステリロマンにはなかった設定。ヒロインの爽香の魅力もさることながら,夫明夫の優しさ,爽香を尊敬し,陰日なたなく仕える麻生。どうしようもない兄,大女優栗崎など,魅力あふれる登場人物。毎号あとがきの代わりにいろいろな人が書く推薦文など,毎年この時期が待ち遠しい。」
前作「枯葉色のノートブック 2005」(SHALOCKMEMO194)にはこのように書いた。
今年もまた,9月のこの作品を読むことが出来た。爽香は33歳。兄の娘,綾香も大活躍。



本シリーズで特に好きなキャラクター“栗崎英子”が,途中,倒れてしまう。75歳といえば,それほど老け込む歳でもないのだが,麻生と寿美代の娘,名子役である果林を引き立てて脇役として活躍するうち,少し過労がたまったのだろう。もちろん名医浜田今日子がすぐに手を打ち,大事には至らない。さらに,オープンした「レインボーハウス」の近くに出来た喫茶店「ラ・ボエーム」の謎の店主増田。今後,爽香を支えるもう一人の黒子となるに違いない。現在このシリーズは医学書院発行の「訪問看護と介護」に連載されているとあっては,レインボーハウスがますます発展するだろう。


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