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勇者は死なず [デボラ・ヘイル]

SHALOCKMEMO303 
勇者は死なず The Last Champion 2004」
デボラ・ヘイル Deborah Hale ささらえ真海





勇者は死なず
1143年 イングランド,ノーフォーク


ハーウッドの女領主ドミニ・ドモントフォードと元領主で修道士見習(助修士)アーマンドのロマンス。激しい戦いの中で,尊敬していたモントフォード卿(ドミニの父親)を誤って殺してしまったアーマンド・フランバードArmand Flambardはブレックランド修道院Breckland Abbeyに入る。厭世的な気分で毎日を祈りの中で暮らしていたアーマンドの元に,少年の格好をしたドミニが突然訪れる。領地が強力な盗賊の一味Wolf of the Fensに襲われ,女領主だけでは持ちこたえられ亡くなりつつあり,アーマンドを連れ戻そうとしにやってきたのだ。自らが犯した殺人の後悔から二度と剣をもつまいと誓ったアーマンドだが,修道院長の勧めもあり,ドミニと一緒に帰郷することにする。剣をもたずに強力な盗賊一味から城と領民を守れるのだろうか。二つの矛盾した約束と誓いの中で苦しむアーマンド。そしてアーマンドに惹かれながらも実際的で進取の気性に富んだドミニDominie De Montfordは,アーマンドの苦しみを理解できない。互いに二つの考えの基で苦しみながらも協力し合いながら,やがて盗賊一味との戦いに勝利を収める。しかし一度の戦いであきらめるはずのない盗賊一味。二度目の戦いの中でとらえられたアーマンドを助けるべく,単身一味のアジトへ潜入するドミニ。そして,スティーブン王とモード女王の政治的な争いも絡め,三重に絡み合った二人の関係を結びつけていくのはとてもシンプルな感情,“愛”,とヒストリカルロマンスの王道をひた走る傑作。


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