SSブログ

甘い一週間 [MIRA文庫]

SHALOCKMEMO344
甘い一週間 Thursday's Child 1985」
サンドラ・ブラウン Sandra Brown 小林町子



甘い一週間
MIRA SB01-12
/07.01/\760/276p

原題の"Thursday's Child"は木曜日の子供というだけでなく,マザーグースによる特別の意味がある。このことは小林町子さんの訳者あとがきにある(本書274p)が,この作品を未読の方はこのあとがきは是非,読了後に読んだ方がよい。ちょっとしたネタバレが書かれているからだ。


サンドラ・ブラウン初期の作品とされているが,ちっとも時代性を感じさせない。強いていえば服装の好みや携帯電話が出てこないところぐらいのものだが,金持ちの生活は20年前も今もほとんど変わらないのだから,あまり関係がないだろう。
ヒロインはアリソンだが,双子の姉アニーと数日間入れ替わって,というより振りをして,とんでもない事態になっていくというのが第1部。その後,正体を自分でばらしてしまってから後の愛欲の一週間が第2部という具合に場面が大きく変わり,舞台を見ているかのような構成,そして双子が入れ替わるというトリックを使ってのドタバタ劇と,マザーグースを使っている点など,作者の力の入った中編。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

傷だらけの恋人めぐりあう日まで ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。