甘い一週間 [MIRA文庫]
SHALOCKMEMO344
「甘い一週間 Thursday's Child 1985」
サンドラ・ブラウン Sandra Brown 小林町子
原題の"Thursday's Child"は木曜日の子供というだけでなく,マザーグースによる特別の意味がある。このことは小林町子さんの訳者あとがきにある(本書274p)が,この作品を未読の方はこのあとがきは是非,読了後に読んだ方がよい。ちょっとしたネタバレが書かれているからだ。
サンドラ・ブラウン初期の作品とされているが,ちっとも時代性を感じさせない。強いていえば服装の好みや携帯電話が出てこないところぐらいのものだが,金持ちの生活は20年前も今もほとんど変わらないのだから,あまり関係がないだろう。
ヒロインはアリソンだが,双子の姉アニーと数日間入れ替わって,というより振りをして,とんでもない事態になっていくというのが第1部。その後,正体を自分でばらしてしまってから後の愛欲の一週間が第2部という具合に場面が大きく変わり,舞台を見ているかのような構成,そして双子が入れ替わるというトリックを使ってのドタバタ劇と,マザーグースを使っている点など,作者の力の入った中編。
ヒロインはアリソンだが,双子の姉アニーと数日間入れ替わって,というより振りをして,とんでもない事態になっていくというのが第1部。その後,正体を自分でばらしてしまってから後の愛欲の一週間が第2部という具合に場面が大きく変わり,舞台を見ているかのような構成,そして双子が入れ替わるというトリックを使ってのドタバタ劇と,マザーグースを使っている点など,作者の力の入った中編。
2007-01-22 10:11
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