せつない追憶 [シルエット・ラブ・ストリーム]
SHALOCKMEMO351
「せつない追憶 Racing Against Time 2003」
マリー・フェラレーラ Marie Ferrarella marieferrarella.com 津田藤子
キャバノー家の真実シリーズ第1弾。キャバノー家の当主アンドリュー・キャバノーと失踪した妻ローズ。一家全てが警官というキャバノー家の5兄弟姉妹,そして本作のヒロイン,コーリー・キャバノーの追う児童誘拐犯と誘拐されたレイチェルの父,ブレント・モンゴメリー判事と別れた妻ジェニファー。殺害されたレイチェルのナニー,デリラ・カルヘイン。そして誘拐犯人・・・。シリーズの開幕にふさわしく多くの登場人物のそれぞれの過去・現在が丹念に描かれ,幼児誘拐,コンピュータ業界の内幕と現代社会におけるコンピュータの陰の影響,警官たちの日常の努力と膨大な仕事量,家族の触れ合いとキャバノー家とモンゴメリー家の比較など多くの要素が見事に交錯する傑作。丹念な書き込みはロマンチックミステリというよりは,ミステリ色のより濃い作品としても堪能できる。残念ながら翻訳版の表紙のイメージは冴えない。原作はすでにイメージ画像がなく,比較できないのが残念。
シリーズ第5巻「氷の紳士を愛したら」SHALOCKMEMO348に触発され,未読のシリーズ巻も揃えたので,これから読破していきたい。
今月内の読了がなんとか間に合い,14冊の快挙!
2007-01-31 22:45
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