シャーロットの冒険 [デボラ・シモンズ]
SHALOCKMEMO352
「シャーロットの冒険 The Vicar's Daughter 1995」
デボラ・シモンズ Deborah Simmons 石川 園枝
HQB-02/05.05/\714/365p
ハーレクイン文庫創刊第2号。コンテンポラリーを数冊読んだ後では,お口直しにヒストリカルを。そんな思いで読み始めたものの,ヒロイン,シャーロットは,実に生き生きとしており,かなり現代的なお嬢さん。時にコミカルで時にシリアルなシャーロットと伯爵の関係。
ブロンドに青い眼,ウェディングドレスと頭飾りを付けた表紙のシャーロットの姿は鼻筋の通った,気の強さを表すちょっとしゃくれあごの小顔の美女。よく記述どおりのモデルを選ぶものだと感心してしまう。
ブロンドに青い眼,ウェディングドレスと頭飾りを付けた表紙のシャーロットの姿は鼻筋の通った,気の強さを表すちょっとしゃくれあごの小顔の美女。よく記述どおりのモデルを選ぶものだと感心してしまう。
やさしい牧師の父親と大家族の中で育ったシャーロットと,いくつもの称号を持ち何一つ不足するもののない大金持ちのマクシミリアンが出会った。環境(身分)の異なる二人が結びつく可能性は当時は全くないものの,シャーロットは家族を養うお金が必要,マクシミリアンは身近な人々の愛情が必要と互いに補完する要素を持っている。そのため,二人の相性がすばらしくいいことが逆にいろいろなトラブルを巻き起こす。そのトラブルがまた魅力的なシャーロットによって起こされることで,最後まで暖かく思わずニヤリとさせられるユーモアに満ちた作品に仕上がっている。作者デボラのしてやったりというポートレイトがそれを表している。
タグ:ヒストリカル
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