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偽りの誓い [ヒストリカル]

SHALOCKMEMO355
偽りの誓い Vows 1994」
マーガレット・ムーア Margaret Moore ささらえ真海





偽りの誓い
07.02/\910/284p

1855年アメリカ南北戦争前夜,ウェールズからの移民の娘ブロンウィンがもちまえのウェールズ魂で愛を勝ち取っていくビルドゥングス・ロマン。
弟二人の妹をつれてマサチューセッツに着いたばかりのブロンウィンは捕まる寸前の奴隷を助けるために思い切った行動に出る。その窮地を救ったのは貧しい農場主ウィリアム・パウエルだった。
弟のジョンは船乗り,老齢で少々脳軟化気味の父と学齢の妹コンスタンスを抱え,寡黙で密かに奴隷をカナダに逃がす「地下鉄道」という組織に協力していた。ブロンウィンの激しい気性と美しさに惹かれるウィリアムだが,表面的には冷静でウェールズ嫌いを表明していた。
私立学校を経営する没落旧家のミス・ペンブルックに雇われてマサチューセッツに着いたブロンウィン一行だったが,ウィリアムの農場の料理人として雇われることになる。美しいブロンウィンに惹かれ,ウィリアムは自分の気持ちを押さえるのに懸命だった。<つづく>

南北戦争前夜の北部でも逃亡奴隷狩りを生業とする人々や保安官,旧家と新興階級の人々の葛藤,自由の国アメリカと旧大陸ヨーロッパの人々の伝統に対する考え方や生き方の違いなど,豊かな時代背景と,「愛と自由」を太いテーマにして,生き生きと人々の活躍を描く傑作。さすがマーガレット・ムーアと唸らせる今月のおすすめ。


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