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砂塵のかなたに [シークもの]

SHALOCKMEMO571
砂塵のかなたに The Sheik and the Princess in Waiting 2004」
スーザン・マレリー  Susan Mallery  susanmallery.com 高木明日香





本書は再読になります。前回は平成6年3月にハーレクイン・スペシャル・エディション1100版で読了しました。その時のコメントでは,
「スーザン・マレリーの「アラビアン・ロマンス」シリーズは本編3巻、バハニア王国編3巻の翻訳が出ているが,平成元年,平成3年に出ているので目にしていない。 本巻では産科の看護師エマ・ケネディ(24歳)が国務省の役人の訪問を受け,バハニア国への正式な2週間の招待を受け,不審に思いながらも断れないで王室専用機でバハニアに向かったところ,王宮に待っていたのは6年前に彼女の目の前から去っていった夫レイハンだった,というまぁあり得ない話。この6年前に二人が離ればなれになったのにはいろいろ訳があったのだが,当時まだ18歳だったエマと父親に逆らって結婚を決めた若きプリンスは双方の家族から反対を受け,引き離されたのは,ありがちな展開だったが,エマの両親が両親そろってエマを甘やかし,過保護にし,最後までレイハンとの結婚の事実を認めようとしないところは,アメリカの家庭としてはとても珍しいというか,作りすぎのような気もする。 また,レイハンの方も国のための仕事の邪魔になるということから,妻を愛することを自分に制限しようとすることは男性の価値観としてはかなり古いのだが,エマの方が夫に自分に振り向かせ,愛していると告げさせようと決意して,断固とした態度をとるあたり,エマの6年間の心の成長を物語るビルドゥングス・ロマンになっていて,結末はとても気持ちよく読了できる作品に仕上がっている。」
と書いています。
前作から読んでいないため,ヒロインのエマがバハニアに招待を受けた本当の理由が読み取れていませんでした。これは,シリーズもの,特にこのシリーズのように大河小説的な流れのはっきりしているシリーズものの場合には,特に気をつけなければならない点でしょうか。でも,エマの心の成長をビルドゥングス・ロマンと言い切っている点では,再読してみて,本書の本質を突いている点ではないかと,当時の余裕をもった読みに我ながら感心してしまいます。



次作の「楽園の恋をもう一度」は,当時続けて読まなかったので,今回読んでみたいと思います。バハニア王家の皇太子ムラトがヒーローです。


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