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コバルトブルーのパンフレット [光文社文庫]

SHALOCKMEMO574
コバルトブルーのパンフレット(爽香シリーズ24)」
赤川次郎





恒例の爽香シリーズです。爽香15歳から始まったシリーズも本作で37歳を迎えます。光文社文庫そのものが創刊26周年といいますから,ほぼ,この文庫の歴史とならぶ歴史を持っていることになるわけですね。
リアルタイムに描かれる本シリーズ。本作で比較的重要な登場人物として描かれるのは,「高須雄太郎」です。爽香が責任者として再建に取り組むカルチャースクール講師の目玉として登場する人物ですが,家族を顧みず,自分の都合だけで行動することや,自分の社会的な影響力だけは十分に分かっているところなど,敵役的には十分な素質を持ってはいるものの,そこはどっこい赤川師。妻や息子との悲しい関係も十分に描いています。いつものことながら最後には大どんでん返しがしっかりと設定されていますが,本シリーズがずっと描いてきた現代社会における歪んだ人間関係,家族関係は相変わらず中心テーマとして描かれています。


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