SSブログ

純白の朝はきらめいて [ヒストリカル]

SHALOCKMEMO674
純白の朝はきらめいて Married by Morning 2010」
リサ・クレイパス 平林  祥





 リサ・クレイパスのハサウェイ家シリーズの第4弾です。本作ではハサウェイ家の長男レオが,イギリスに戻ったところ,家庭教師のキャサリンがすでに妹たちの心をつかんでおり,家政婦以上に家の柱的存在になっていたことに驚きを感じたところから物語が進行します。自分の過去を一切語らないキャサリンに,レオはなにか秘密があることを感じ取りますが,質問には一切答えないキャサリン。しかし,妹たちのレディとしての立ち居振る舞いに対する教師としての指導ばかりでなく家の中がきちんと整理されていることに文句のつけようもなく,過去を明かさないからといって首にすることもできません。さらには文庫表紙にあるように美しい金髪と整った顔立ち,スタイルの良さは,女性としての魅力にあふれています。次第にその魅力に惹かれていくのを感じながらも,顔を合わせると互いに対立する言葉を掛け合うふたり。しかしキャサリンの方も,自分の過去に対する恐れ,そしてハサウェイ家を出されたらという不安から,レオの申し出に対しては心のなかではイエスと叫んでいても,口に出して言うことはできません。ところが,あるパーティでキャサリンの過去を知るレオの放蕩時代の仲間ラティマー卿がキャサリンに迫ってきます。次第に明らかになってくるキャサリンの過去,そして恐れの謎が明らかになるにつれ,ふたりの関係は急速に接近していきます。
 とんでもない冒険譚にあふれたハサウェイ家の面々が時々顔を出し,その強烈なキャラクターを示すのもシリーズものの楽しみの一つです。特に本作ではポピーの夫ハリーがすばらしいアシスト役を務めます。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。