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キューピッドの罠 [キャシー・ウィリアムズ]

SHALOCKMEMO723
キューピッドの罠 Hired for the Boss's Bedroom 2009」
キャシー・ウィリアムズ 萩原ちさと





少し前の作品になるが,整理の過程で面白そうだと思い,読んでみました。ヒロインの絵本挿絵画家がヘザーとだけ示されていて,結局最後までフルネームが分かりません。これがまず意外でした。ヒーローはワーカーホリックのレオナルド(レオ)。ロンドンで実業家として活躍していますが,別れた妻との間に一人息子ダニエルがおり,小学生。ダニエルは祖母キャサリンの下で田舎で育てられています。レオは週末ごとに田舎の家に訪れてはいますが,ダニエルはなかなか心を開いてくれません。ある週末田舎の家を訪れたとき,ダニエルやキャサリンが近隣の家に住むヘザーと楽しく交流しているのに出くわして狼狽します。ただのご近所さんだと思っていたヘザーが魅力的に見えたからです。元妻のソフィアはすでに故人になっており,二人の結婚は完全に失敗に終わり,ダニエルだけが残されたのですが,レオも意識しないまま仕事に逃げ込んでいたことをヘザーに指摘され,腹を立てるとともにヘザーを意識するようになります。ヘザーは通常のロマンス作品とは異なり,ちょっとポッチャリ型の女性。モデル体型の都会型の女性とは正反対の,いわゆる田舎丸出しの女性なのですが,母キャサリンも息子ダニエルも不思議とヘザーには心を開いているようなのです。しかも食事の会話中,ヘザーは経済問題にも相当な知識を持っていることにレオは気づき,次第にヘザーに対する興味が増していきます。一方ヘザーも元夫との結婚に失敗しているのですが,結婚後仕事を理由に次第に自分から離れていったことに心を傷を負っていました。レオに男性としての魅力を感じつつも,仕事人間のレオはいずれ去って行くものという先入観から抜け出せません。あるとき,キャサリンがはしごから落下して足を骨折してしまいます。興奮するダニエルをなだめつつレオに連絡を取り病院に付き添っていたヘザー。レオは驚異的な速さでロンドンから帰郷します。そして互いの魅力に目覚めた二人は・・・。互いの過去の心を傷をかかえつつ,新たな出会いで二人がそれを乗り越えていくストーリーをキャシー・ウィリアムズは見事に捉えています。


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