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プレイボーイとプリンセス [リアン・バンクス]

SHALOCKMEMO736
プレイボーイとプリンセス The Doctor Takes a Princess 2011」
リアン・バンクス 藤倉詩音





シャンテイン国の物語。現在これを出版と逆順で読んでいるので,本作のヒロイン,プリンセス・ブリジッドについてはすでに何度か登場している。兄弟姉妹の中でも中ごろの位置にいるため,あまり期待されずに過ごしてきた。ヒーローはアメリカ人医師ライダー・マッコール。病院の中で研修医たちがその能力を十分に発揮するための研修プログラムの問題に取り組んでいる。しかし最近兄夫婦が突然亡くなり,残された双子の乳児を引き取って暮らし始めたばかりで,医師としての仕事に忙殺される傍ら,双子達の面倒も見なければならない。そんな折,姉の替わりにシャンテイン国の医療を充実させるために,指導医師と研修医をシャンテインに招聘しようとアメリカを訪れていたブリジットとライダーは,二人が乗ったエレベーターが故障で途中で止まってしまい,双子が泣き叫ぶ中,協力し合って危機を乗り切るという出会いをする。その後,ベビーシッターの確保や,双子の世話,研修医の派遣などについて,二人が出会う場面が多くなり,互いの中の美点を認識し合うことになる。王女と医師。互いの仕事の都合や日程がなかなか合わない中,互いに調整して会っているうち、互いを求め合っていることに気づき,深い関係を結んでいく。しかし,医師の派遣がほぼ決まってブリジットがシャンテインに帰らなければならなくなったとき,ライダーはどうしてもブリジットと離れてしまうことに耐えられないことに気づいていく。
本作では後半で次作のヒロインとなるフィリッパ王女も登場し,ヴァレンティナを含めて3人の王女がアメリカでパーティに出席する場面がある。とても華やかな会場で,悩みを抱えながらパーティに出席するブリジットとフィリッパ。印象に残る場面だ。邦題にある「プレイボーイ」はライダーのことを指しているのだろうが,本作を読む限りライダーが華やかな女性遍歴をしてきたという印象はなく,ちょっと的外れな感じが否めなかった。


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