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ベッドの中の暴君(愛と継承のはざまで 2) [ルーシー・モンロー]

SHALOCKMEMO741
ベッドの中の暴君 (愛と継承のはざまで 2)
Prince of Secrets ( By His Royal Decree 2 ) 2013」
ルーシー・モンロー 朝戸 まり





前作「シンデレラの嘆き」に続くヴォリャルス王国を巡る物語。前作のヒーロー,マックスの従兄で国王夫妻に育てられた王子デミアンは王国の経済を危うくする可能性のあるヴォリャルス=タナー社の研究者シャネル・タナー(タナーの孫娘)と婚前契約書で財産の放棄にサインさせ,婚姻を結ぶ使命を与えられ,密かに身分を隠してシャネルに近づく。科学者として生きた実父の影響を強く受け,身なりに関心を持たず,誰に対してもずけずけとものを言う癖のあるシャネルは,男性から興味を持たれるとは思ってもいない。そんなシャネルに近づくため,伊達めがねをかけ,まじめなビジネスマンを装ったデミヤンは,シャネルに会ったとたん恋に落ちる。デミヤンに興味を持たれていることを不思議に思いつつも,二人の関係にのめり込んでいくシャネル。三回目のデートでプロポーズを受け,一ヶ月で両親の承諾を受けたシャネルは専用機でヴォリャルスに向かう。結婚式で幸福の絶頂にあったシャネルが,休憩のためにパーティーを抜け出したシャネルは偶然,国王とデミヤン,そしてデミヤンの実の両親が話すウクライナ語の会話を聞いてしまう。祖父の遺言と婚前契約書の中に秘密があったことを。ここからが本作の特別なところだ。通常であれば裏切られたことに落胆し,結婚式から逃げ出してしまうヒロインが多い中で,シャノンがとった行動は・・・。
自分以外の女性を愛していることを知りながら国王と結婚した女王。それは前作でも大きなプロットになっていたが,本作では女王の本当の願いがエピローグで明かされる。まさしくまことの愛の物語をせつせつと語り,決しておとぎ話にしないルーシー・モンローの真骨頂が本シリーズだと思う。まさに傑作!


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