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炎のドレスの誘惑 [ロビン・ドナルド]

SHALOCKMEMO742
炎のドレスの誘惑 Innocent Mistress, Royal Wife 2008」
ロビン・ドナルド 森島小百合





インド洋に浮かぶ島国モラーツの君主ラフィーク・ド・クートヴェイユはニュージーランドからやってきた女性レクシーに監視をつけていた。宿敵ガスターの伯爵の麻薬密輸ルートを探っているうちに彼女の名前が出てきたからだ。しかもレクシーの父親は悪名高い麻薬密輸組織のボス。ラフィークは内情を探るためにレクシーを誘惑しようとする。そんなこととは知らないレクシーはガスターノ伯爵の誘いをいやがってパーティー会場を逃れたところ,ラフィークに助けられ,一目惚れしてしまう。ラフィークの思惑には全く気づかずに。
やがて二人は互いの存在を憎からず思うようになり,関係を深めていく。初めはレクシーを疑っていたラフィークだが,彼女に悪意は全くなく,パーティーの時に着ていた炎の色のドレス姿にすっかり魅せられてしまう。やがて,レクシーへの誘惑が思い通りに行かない伯爵は,ラフィークの名をかたってヘリコプターでレクシーを連れ去り,ラフィークを誘い出そうとする。銃を向けられたラフィークを救ったのはレクシーの機転を利かせた行動だった。しかし,「愛している」の一言を言えないラフィーク。自分の父親の存在からして,その一言を言われないだろうと考えていたレクシー。やがて傷心のレクシーはニュージーランドに帰っていく。二人のそれからは・・・。
ロビン・ドナルドらしい官能的な表現が本書の魅力。しかし,レクシーの純粋さにこそ本書の魅力がある。


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