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国王のプロポーズ [ケイト・ウォーカー]

SHALOCKMEMO745
国王のプロポーズ A Throne for the Taking ( Royal and Ruthless 2 ) 2013」
ケイト・ウォーカー 麦田あかり





公爵令嬢ホノリア(リア)は,様々な陰謀に関わってきた父に今や疑いをもっていた。かつては,父の言葉を信じ,愛する人を遠ざけてしまったことが,今は分かってきた。次々にメクホリア王国の後継者が倒れてしまい,今はもう,国を潰すかもしれない人物と,かつて父によって追放された王子アレクセイ(レクシー)の二人しか残っていない。リアは,幽閉されている父のため,それよりも国民全体を考えると,国王にはレクシーしかいないという政治家たちの期待を一身に受けて,レクシーに国に戻って王位を継いで欲しいと懇願しにやってきたのだ。かつて全財産を奪われて,母と共に国を追放されたレクシーは,そんなリアの申し出をあっさり断る。しかし,もし,自分が正当な皇位継承者であることと,リアがレクシーとの婚約をするならば,国に戻ることを承諾しようと申し出る。再会してみて,レクシーがさらに魅力的な男性になっていて,どうしても惹かれてしまうことに気づいたリアは,この申し出を承諾する。自家用ジェットで故国メクホリアに到着したリアとレクシーを空港に出迎えたのは,国を代表する多くの人々の歓迎だった。
しかし,帰国後1週間もレクシーはリアに連絡をせず,不安になったリアは,密かにレクシーの部屋を訪れる。そして気持ちの赴くままにレクシーとリアは互いを求め合うのだった。一度結婚していたレクシーは,妻の育児放棄により一人娘のベルを亡くしている。そして精神を病んだ妻も亡くなっていた。そのことに自分の責任を強く感じていたレクシーは,再び愛する人たちを失うことを怖れ,リアとの関係を王と王妃として互いを利用し合う契約的なものにしたいという態度をとり続けている。かつての妻を未だに忘れられないでいると思うリアは,そんなレクシーの態度を不満に思いつつも,求められる度にレクシーとの関係を続けていくのだった。やがて戴冠式前の仮面舞踏会の夜がやってくる。王室の伝統的なこの行事に一度は参加してみたいと思っていたリアだが,二人で会場入りする直前にレクシーから意外な言葉を投げかけられる。そしてレクシーの態度は妻を想い続けているからではなく,娘の死に対する後悔の念からだと言うことに気づく。
そして,踊り終えたころ,会場には意外な人たちが現れる。リアとレクシーは,互いの気持ちに素直になれるのだろうか。


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