SSブログ

花嫁には赤いドレスを [ルーシー・ゴードン]

SHALOCKMEMO754
花嫁には赤いドレスを And the Bride Wore Red
( Escape Around the World 4 ) 2009」
ルーシー・ゴードン 南 和子





 傷心の思いで北京に英語教師としてやってきたオリビアは,担当する児童が木登りから降りられなくなっているのを見つけ,助けにはしごを伝って行く。しかし降りる途中ではしごが木から外れ,二人で地面に落下してしまう。たいした怪我ではなかったが念のため医師の診断を受ける。この時出会った医師ラング・ミッチェルがオリビアには運命の人になってしまう。という設定で書かれた物語です。中国の始皇帝時代の伝説と二人の愛の姿を重ね合わせ,中国の大家族との交流や上昇志向の医師の生き方,そして両親から裏切られイギリスの叔母しか頼る人のいないヒロインの心情の変化を巧みに描いた作品となっています。イギリスの叔母との交信がパソコンのチャットであったりする点は現代を象徴し,二人が旅行する兵馬俑の見学,長江下りの船旅で登場する劇とミッチェルの4000年前の先祖の伝説など歴史的な中国とを対比するなど工夫を凝らした作品です。チャイナドレス姿のオリビアの美しさの描写がもう少し具体だとリアルさが増したように思います。また,中国名がカタカナ表記されていてどうしてもイメージが沸かないものになってしまっているので,翻訳段階で漢字表記が欲しかったと思います。ラングが上昇志向と折り合いをつけ,病気のオリビアの叔母の元へ行くことを決意する場面は,静かなトーンながら,二人の愛の強さをじわっと感じさせ,感動する場面です。


タグ:イマージュ
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

この広告は180日新規投稿のないブログに表示されます