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氷の富豪の愛人教育 [ケイトリン・クルーズ]

SHALOCKMEMO769
氷の富豪の愛人教育 Not Just the Boss's Plaything 2013」
ケイトリン・クルーズ 水月 遙





今月12冊目になる読了本です。月間10冊を超えたのはSHALOCKMEMOの記録を見ると2007年1月以来ですから7年8ヶ月ぶりとなります。何でこんなに今月がんばっちゃったのかというと,HQロマンスのセット版をKINDLEで購入したからだと思います。セット版,とても読みやすく,次はどうなるかという楽しみが特に月の後半に増したからだと言えるでしょう。来月以降もセット版購入を考えたいなと思います。
さて,本作です。「氷の富豪の愛人教育」というタイトルが内容に合わないと思います。原題の直訳は「ボスの遊び道具じゃなく」ですし,特に「愛人教育」の部分が?です。ヒロインは聖女と呼ばれるほどの品行方正な生き方をしているアリシア。表紙の女性がこのアリシアという名前にとてもよく合う,そして小首をかしげてヒーローの寝姿に見入る姿が,本作の内容をよく表していて素敵です。聖女アリシアですが,実は過去に手ひどく傷ついた経験があり,それがその後の彼女の恋愛観に大きな影響を与えていたのです。一方ニコライ・コロヴィンはかつてロシアの諜報部員としての経験を持ち,現在は財団のCEOとして慈善事業に従事している富豪ですが,人に愛されたことが亡く元妻のヴェロニカとの生活も殺伐としたものでした。それが,アリシアとの出会いで,思いやりや優しさに目覚め,初めてただ一人の人のために尽くすことをアリシアから学びます。プラハのパーティでのヴェロニカとアリシアの対決にも,アリシアが傷つかないか心配するニコライに,変わっていくのです。人から恐れられ,自らも野獣と認識していたニコライに対して,一歩も引かず,しかも過去の心の傷をいたわろうとするアリシアの愛にふれ,ニコライもまたアリシアを愛していることに気づいていくのでした。
タイトルの「愛人教育」が実は愛する人アリシアによるニコライの教育だったということなのでしょうか。


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