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砂漠の掟に背いて [シャロン・ケンドリック]

SHALOCKMEMO813
砂漠の掟に背いて Defiant in the Desert 2013」
シャロン・ケンドリック 馬場あきこ





「私の心にとって,魂にとって危険きわまりない。どれほど彼を求めようと,愛するわけにはいかないのだから。」隣国のスルタンの花嫁に決まっていたサラは,スルタンの友人で部下でもあったスレイマンに恋していた。「愛はただの感情だから。その感情が永遠に続く保証はない。私とスレイマンは,普段の生活とは遠く離れた時と場所で何かを経験した。二人が生きる別々の世界に移されたとき,そんなものがどうやって続くというの?」というサラの気持ちの中には,愛に対する怖れとスレイマンなしでは生きていけないほど深く愛している感情とのせめぎ合い,そしてプライドのぶつかり合いから生じる別れへの予感が現れているように思います。
すでに,シリーズ第2作目,第3作目を読み終えているので,サラの婚約者である隣国クルハ国のスルタン,ムラトと王女レイラのロマンスについては知ってしまっていますが,その前兆となる本作を,シリーズの第1作の観点からも読むことが出来ました。以前にも,シリーズを終わりから読んでみるという試みをしたことがありますが,シリーズとは言え,それぞれの関連の深さがまちまちなので,本シリーズについてはどうかと思いましたが,登場人物は関連があっても,それぞれのロマンス自体は結構独立した感じがありました。また,クルハとジバン王国の関連も本作では明らかになり,帰って興味深く読むことが出来ました。シリーズものはそんな楽しみ方もあり,登場人物も旧知の感じがして親しみやすく安心して読むことが出来る良さがあると思います。


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