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シークの愛した客室係 [ルーシー・モンロー]

SHALOCKMEMO822
シークの愛した客室係 Sheikh's Scandal
ホテル・チャッツフィールド 1) 2014」
ルーシー・モンロー 山本翔子





シリーズ「ホテル・チャッツフィールド」の第1弾です。これはまさに現代のアラビアン・ナイト。
ロンドンの高級ホテル「ホテル・チャッツフィールド」のオーナー,ジーン・チャッツフィールドには複数の女性との間の多くの子供がおり,シリーズでは子供たちやホテル従業員たちのロマンスが描かれるのではないかと思います。第1作の本作では,ジーンの婚外子アーリア(通称リア)・アマーリがヒロインです。リアの母ヘナ・アマーリは砂漠の国ジーナ・サフラ国の出身ですが,リアを身ごもったことにより一族から追い出され,サンフランシスコのホテル・チャッツフィールドで働いていましたが,数ヶ月前に亡くなってしまいます。一人娘リアもこのホテルで働いていましたが,ロンドンのホテル・チャッツフィールドにシークのサイード・ビン・ファラー・アッジーナが訪れることになり,その客室フロアのチーフとしてヘナに出張命令が下ったのでした。しかしヘナが亡くなってしまっていたため,その娘リアが推薦され,ロンドンに着いたところから物語が始まります。その夜の内に,サイードと婚約者のタヒラが泊まる予定だったのが,タヒラが王室の使用人と駆け落ちしてしまい,婚約はなくなってしまいます。婚約者のための部屋が開いているのを承知でリアが一晩だけのつもりで忍び込み,ウィスキーを片手にくつろいでいるところにサイードがやってきます。そして二人の間には情熱が燃え上がってしまうのでした。次期国王としての立帯式が予定されている皇太子とのロマンス。そんなことは思いもかけていなかったリアですが,関係を持ってしまった以上王室の子供を身ごもっていないことが証明されるまでジーナ・サフラに一緒に来るように言われて,その立場をよく分かったリアは,自分が名乗りを上げた父親のジーンにすげなく追い出されたことで落ち込んでいた気持ちを引きずったまま,サイードの提案を受け入れるのです。母の祖国を見てみたいという気持ちもあってのことでしたが,なによりサイードとの別れが辛かった気持ちも大きかったのです。国ではサイードの母,ドゥッラー王妃も現国王のファラー国王も,リアにはとても優しく,皇太子としての立場から来る義務感の強すぎるサイードよりも,リアを受け入れる気持ちを強く持っていたようでした。そして妊娠していないことが分かった後に,サイードはリアに驚くべき提案をするのです。それは,皇太子妃になって欲しいという提案でした。
まさにシンデレラ・ストーリーで,ヒロインが淡々とシンデレラになっていく夢のような物語でホテルの内情などはあまり描かれませんが,読む側もとても幸せな気分になる嬉しい作品です。次作では王女とジーンの子供の一人ルッカとのロマンスになるようです。


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