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こはく色の夢 [ジェシカ・スティール]

SHALOCKMEMO843
こはく色の夢 Intimate Enemies 1983」
ジェシカ・スティール 三木たか子





クリスマス休暇で同じアルバイト職員のヘレンの家エルドリッジ・バンクというエクスムアの40キロほどのところにある小さな村のマナーハウス,ムーア・ビューに行くことになったアンバー・ニューマン。落石事故に両親とともに逢い,自分だけが生き残り,生きる希望をなくしていたものの,なんとか臨時雇いの仕事を見つけたばかりだった。そして,その館には,あの日,本当の名前も知らずにベッドで一夜を過ごしてしまった男性,ダイソン・シルバーがヘレンの腹違いの兄として,そして館の当主としていたではないか。ダイソンは完全に自分を誤解している。すぐに男性とそんな関係になる女性だと思っている。その自分を薄汚れた安っぽい女だと見下げたように見るダイソンの眼差しから,アンバーはそう思っていた。
イギリスの片田舎の館での男女4人のクリスマス休暇での生活を舞台に琥珀色の髪をもつアンバーと富豪のダイソン,アンバーの友人ヘレンとその兄サイモンのケンプシー兄妹が,思わせぶりや目線の動きで,そして偶然見かけてしまう様々な出会いを通して,微妙に誤解が膨らんでいく様子を描いています。ダイソンを愛してしまうアンバーはダイソンの誤解を解くことが出来るのでしょうか。さらにどんな事件が起こるのでしょうか,淡々と進む舞台でのようなストーリー展開に,ぐいぐい引き込まれていく作品です。古風な言い回し,上流階級的な倫理観などが言葉の端端に感じられる上品な会話文など,時代を感じさせる訳の見事さは,必見の価値ありです。


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