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プライベート・セクレタリー [ミシェル・セルマー]

SHALOCKMEMO845
プライベート・セクレタリー The Duke's Boardroom Affair
(愛の国モーガンアイル 4) 2009」
ミシェル・セルマー 北園えりか





モーガン・アイル・シリーズの番外編というべきか,新たなロイヤル・ファミリーが現れる点では,発展編という感じです。しかし本作のヒーロー,ヒロインは,一族の従兄弟にあたる弁護士のチャールズ。王国が買収しようとしているリゾート・ホテルのオーナーの娘ビクトリア・ホートンがヒロインです。これまでもこの買収話は何度か登場していますので,もはや計画が完成していたのかと思いましたが,ヒロインのビクトリアは,父がこの買収の犠牲者だと思い,チャールズにホテル改修開業まで自分の秘書をして欲しいと言われたときに,断ろうとします。いかにいい条件での雇用であっても,自分の家と思っていたホテルの買収をしようとしている相手が雇用主であることにはとうてい承服できなかったからです。しかも相手は名うてのプレイボーイ。ところが見せられた書類では,父がもう何年も前から借金を重ねており,このままでは二束三文でホテルが人手に渡っても文句のいいようのない状況であることを知り,いい条件で買い取ろうとしている王国の条件が破格の条件であることを知り,父から裏切られたという気持ちを強く抱くのでした。そして,チャールズが彼女のアパートに訪ねてきたとき,運悪く父がドアのチャイムを鳴らしたのです。父に裏切られた気持ちを振り払えないまま,チャールズのアパートで体を重ねてしまうビクトリア。この時には,チャールズの魅力にあらがえないほど惹かれてしまっていたビクトリアでした。しかし,シンデレラを夢見る少女ではないビクトリアは二人の関係に将来があるとは思えず,チャールズもせいぜい数週間しか女性との関係を続けたためしがないことを正直に話しています。それでも,二晩続けての関係,そして会社でもチャールズの誘いを断ることが出来なくなっている,いや,彼女の方から求めてしまう状況に困惑しているビクトリアですが,彼のそばにいるだけで安心できることに気づくのでした。
チャールズの父の誕生日パーティーに誘われて二人で行った大きな屋敷。ビクトリアはそこでチャールズの両親から大変な歓迎を受けます。そして,ダンスパーティでロイヤル・ファミリーも見ている中,二人はダンスの最中にそっと口づけをかわすのでした。そして,思わず言ってしまったビクトリアのひと言,「アナタを愛してしまったみたい」。しかし,チャールズは驚きの表情を見せるだけで,言葉を返してくれなかったのです。やはり,自分はチャールズに愛されていない。そのことに深く傷ついたビクトリアは,黙って会場をあとにし,自分の部屋に向かい荷物をまとめていくのでした。翌朝二人は同じ車で帰ってきたものの車中ではほとんど会話は続きませんでした。1週間後,ロンドンの大手ホテルからの就職を受け入れる返事をもらったビクトリアは引っ越しの準備をしています。チャールズの会社にもずっと顔を出しませんでした。そこにチャールズがやってきます。ビクトリアへの説得がうまくいって二人はゴールするのでしょうか?もうここまでくると,ハッピーエンド以外に考えられませんね。


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