個人秘書の告白 [ハイディ・ベッツ]
SHALOCKMEMO874
「個人秘書の告白 Runaway Heiress 2013」
ハイディ・ベッツ すなみ翔
読了が前後してしまいましたが,「キスもくれないプロポーズ」の前作に当たる本作を読みました。ザッカーロ3姉妹の次女リリー=アンがヒロイン。ぶっちゃけ,「キスも・・・」のストーリーはここから始まったのがよくわかりました。自分のデザインが大手アパレルメーカーで使われていることに気づいたリリーは,「キスも・・・」でヒーローを務める私立探偵事務所に調査を依頼するとともに,その会社「アッシュダウン・アビー」で秘書を募集している公告を見つけ,潜入捜査のため秘書に応募します。そしてロサンゼルス支社長のナイジェル・ステーサムに出会うのでした。細身で美貌に優れたリリー,もっとも3姉妹みんなが美人なのですが,彼女を見たときナイジェルは一目ぼれしてしまいます。しかし,雇い主が秘書と関係をもってはいけないし,支社の営業成績が今一つ振るわない今,恋愛などをしていては,本社の父親に叱責を食らうことが目に見えていることから,ぐっと欲望を我慢するのでした。リリーの方も雇い主であるナイジェルの素晴らしい男ぶりにときめきを感じるものの,自分が秘書を務めるきっかけは自分のデザインの盗用の犯人を捜すためだという本来の目的を忘れないように自分を戒めるのでした。しかし,次第に互いを意識し始め,さらに商用やショーへの同行を求めていくうちに,ついに二人の気持ちは燃え上がり,関係を持ってしまいます。そして,犯人がわかったとき,リリーはナイジェルに本当の目的を告げざるを得なくなるのでした。立腹すると同時に残念に思うナイジェル。二人の関係はどうなるのでしょうか。さて,末っ子のゾーイのロマンスはまだ紹介されていませんが,末っ子らしく活発なゾーイのこと,きっと派手なロマンスを繰り広げるのでしょうね。楽しみです。
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