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母の彫像 [キャロル・モーティマー]

SHALOCKMEMO895
母の彫像 Love's Only Deception 1983」
キャロル・モーティマー 三木たか子





ハーレクイン・ロマンスR-0342/84.09/¥525/156p,ハーレクイン・クラシックスC-350/97.07/¥672/156p,ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊「きらめく季節に 2」PB-081/09.01/¥960/330p,そして電子版の本書と数回にわたって再版されているキャロル・モーティマーの人気の作品です。
とにかくベタベタしたところがなくすっきりした読後感を味わえる作品で,例えればレモンスカッシュのような作品です。ヒロインのキャロライン(キャリー)・デイは会社秘書を務めている22歳の小柄で美しい女性。母を病で亡くし,母の最愛の夫で義父のジェフリー(ジェフ)も事故で急死してしまいます。アパートの隣人の弁護士夫婦が生まれたばかりの息子ともども交流が深く,寂しさを紛らわすことが出来る唯一の人たちでした。そんなとき,義父の弁護士ジェームズ・シーモアから,義父の遺産が残されていることを知ったキャリー。しかし,義父の兄夫婦の元を訪ねると事業の拡張のため,その息子ドナルドとキャリーを結婚させようとしていることを偶然知ってしまいます。そんなときパーティで偶然知り合った男性ローガン・キャリントンにキャリーは一目で惹かれてしまいます。話をしてみると互いにからかいながら気を遣わないで共通の話題を話すことができる男性でした。ローガンもまたキャリーの美しさに一発で惹かれ,なんとしても自分の気持ちを受け入れて欲しいと願うようになります。しかもローガンは惹かれていることを正直に話しながらもきちんとした態度でキャリーに接してくれるのでした。やがて,結婚を意識し,クリスマスにローガンの母を紹介することになり,幸福の絶頂にあったキャリーがローガンの家に行ってみると,客として訪れたのはなんとあの意地悪な義父の兄夫婦と息子のドナルドだったではありませんか。ローガンの母は義父の妹だったのです。会社の株が遺産の中にあったこともありその経営権を巡ってローガンが自分を利用しようとしたと考えたキャリー。ローガンもまたキャリーが自分を利用しようと騙したのだと考え,すっかりけんか腰になる二人。その間で状況がつかめず混乱する人たちを尻目にキャリーはローガンの家を後にするのでした。翌日訪ねてきたローガン,さらには会社の株主総会で顔を合わせる二人,そして義父のアトリエを訪ねてきたローガン。いずれの時もキャリーの態度は頑なでしたが,ローガンに対する気持ちがますます強くなるのに悩むのでした。そしてふと,キャリーがジェフリーを「義父」と呼び,母と結婚していたことを知ったローガンは,これまでキャリーの行動を誤解していたことに気づきます。しかし,会社の株を巡る遺産の件でキャリーが頑なであることに気づいたローガンは,弁護士を通じて実は同名だったキャリーの母に遺産が譲られるべきで,その母も亡くなり遺言は無効であるということをキャリーに告げさせるのでした。
ストーリーテラーであるキャロル・モーティマーらしく,名前の誤解から次々に新しいストーリーが展開していくというテンポの速い作品で,恥じらうキャリーがとても愛らしく,またローガンの男らしさもすっきりして好感の持てる作品です。ローガンの母シシーの優しそうな人柄もとても感じが良く,良い人たちが幸せになっていく様子がロマンスの王道をいく作品であることを実感させてくれます。


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