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裏切りのベッドルーム [イヴォンヌ・リンゼイ]

SHALOCKMEMO909
裏切りのベッドルーム Tycoon's Valentine Vendetta 2008」
イヴォンヌ・リンゼイ 秋庭葉瑠





復讐劇です。優秀な技術者であった父が解雇され,あげくに自殺ではないかと証言されたため死亡保険を受け取ることも出来なかったジャック・ドーラン。父の雇い主であったチャールズ・フォンテインは,ジャックと娘のリリーが恋仲であることを許せずに二人を別れさせるためにこんな残酷な仕打ちをしたのでした。そして自分との間に子供が出来たことを知っていながら自分を捨てて他所に行ってしまったリリーをも恨んでしまいます。それから10年。地元にリリーが帰ってきます。モデルとして有名になり,相変わらず美しいリリー。しかし病を抱え,リリーも今の仕事を続けられなくなって父を頼って帰ってきたのでした。この10年で町のほとんどの部分はジャックの所有になっていました。そしてリリーの父の会社,かつては自分の父も共同経営者の一歩手前まで来ていた会社「フォンテイン・コンピュウェア」も,あと少しで倒産させるところまでこぎ着けていたのでした。ここまでチャールズ・フォンテインを追い詰めたところで,リリーが帰った来たため,リリーを利用することでジャックの復讐の仕上げをすることが出来ると,綿密な計画の元にリリーに近づいていくジャック。一方リリーは,父によってジャックと別れさせられ,知らない人のところで監禁同然の生活を送らざるを得なかった過去からやっとモデルとして自立したところだったのですが,伝染性単核球症という病でモデルの仕事が続けられなくなり,仕方なく父の元に帰ってきたのでした。しかし,10年ぶりに帰ってきても父は相変わらず仕事のことばかりでほとんど言葉を交わすこともなく,自分との関係が改善されていないことに落胆していたのでした。そして,ジャックと再び顔を合わせ,二人の過去をジャックも忘れていないことに落胆していたのです。ところが,以外にも自分を気遣うジャックの姿に,次第に心を許していくリリー。しかしそれはジャックの復讐劇の一部でしかなかったのでした。やがて父の会社の経営不振が修復のしようもないところまで追い詰められ,父は突然脳卒中で倒れてしまいます。そして会社で経理を整理していたリリーは,この経営不振がジャックによって計画的に勧められていたことを知ります。自分との関係,そして再びジャックの子供を身ごもったことに気づいたリリーは,裏切りと絶望にうちひしがれます。直接ジャックに問い詰めるリリー。そして,ジャック自身の口からこれが復讐の計画に基づいたものであることを聞かされるのでした。二人の関係は,そして会社の従業員たちの生活は・・・。復讐に執着するジャックの心をリリーは変えられるのでしょうか。「愛」だけでこれを乗り越えることが出来るのでしょうか。
翻訳版のリリーのイメージがちょっと疲れた表情です。シルエット・ディザイア版の方がモデルとして飛び抜けて美しいリリーの印象を表しているように思うのですが・・・。


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