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二つの顔を持つ恋人 [ミシェル・リード]

SHALOCKMEMO940
二つの顔を持つ恋人 The Brazilian's Blackmailed Bride
(ラミレス家の花嫁 2) 2005」
ミシェル・リード 青海まこ





リレー連作シリーズ「ラミレス家の花嫁」の第2作はミシェル・リードの作品です。イギリスの銀行家アントン・ルイス・スコット・リーは6年前ブラジルの裕福で情熱的な美女クリスティーナと付き合っていました。しかし,父の葬儀のため一時イギリスへ帰郷せざるを得なくなります。その時,クリスティーナは父親から牧場の維持のために裕福な男たちの写真を見せられ,そのうちの一人と結婚することを余儀なくされたのでした。そしてバスコという知り合いの老人との結婚を受け入れざるを得ませんでした。当時の複雑な人間関係の歯車に翻弄されたクリスティーナ。そのことをアントン・ルイスは聞かされておらず,ただクリスティーナに捨てられたと思い込んでいたのです。6年後,エンリケ・ラミレスの息子であると知らされ,遺言のことを遺産執行人から聞かされたアントン・ルイス。アントンは銀行家としての冷静な彼の一面であり,スイスはブラジル人としての情熱的な面を表す名前。まさに二つの顔を持つ名前でした。スコット・リーは養父の苗字であり,セバスチャンという養父に大切に育てられ,ラミレスの実子であることは衝撃的な事実でした。そして遺言は彼が遺産を受け継ぎ,異母兄弟たちの情報を得られるのは,半年の間にクリスティーナと結婚して子供をもうけるという条件でした。6年前,ラミレスは馬に惹かれそうになったクリスティーナを助け,その時バスコは怪我を負ってしまい,バスコはラミレスにもクリスティーナにも復讐するために資金提供の替わりにクリスティーナとの結婚を画策したのでした。しかし,バスコの財産はすでにほとんど残っておらず,1年後にはバスコも亡くなります。リオの社交界からは金のために結婚したあげく金を手にすることが出来なかった未亡人というレッテルが貼られてしまいます。そして,ラミレスの遺言に腹を立てながらもアントン・ルイスはクリスティーナを手に入れるためにブラジルに渡るのでした。そして,二人の情熱は再燃します。再びプロポーズするアントン・ルイス。しかしクリスティーには明かせない過去があるのでした。さらにアントンを射止めようとする秘書のキンセラの存在やイギリスから急遽やってきた母の存在など,二人を隔てる多くの障害が横たわっているのです。二人がこれらの障害をどのように乗り越えていくのか。そして遺言の条件をどのように克服していくのか。前作に続き,これらに興味の対象は集中しますが,ミシェル・リードはそれを見事にクリアしていきます。思いがけない成り行き,そしてアントン・ルイスが出した結論。前作をしのぐまさに一気読みにふさわしい内容が描かれている好著です。三人目の遺言相続人はサラ・モーガンが描きます。果たしてシリーズの大団円をサラがどんな風に描くのか,そして約束のバレンタインの日,3人の異母兄弟たちがどんな風に集い,最後の遺言がどんなものになるのか,興味は尽きません。
書き込みをアップしようとして,まだミシェル・リードの作品を読了したことがないことに気づきました。もう何冊も読んでいると思い込んでいましたが,みんな途中で投げ出していたようです。


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