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罪色のウエディングドレス [ケイトリン・クルーズ]

SHALOCKMEMO988
罪色のウエディングドレス His for a Price 2014」
ケイトリン・クルーズ 小泉まや





ギリシア人富豪と会社経営者令嬢の異常な夫婦関係を描いたシュールな作品でした。余りにしつこい神経戦を展開する二人に,ちょっと嫌気がさして途中で投げだそうと思ったことも何度かあり,後味の悪い作品になっています。でもそれは作品のせいばかりではなく,ここ数日続いている猛暑とも深い関係があると思います。真夏日,猛暑日が続き,夜も熱帯夜になっているため,なかなか熟睡できなかったからだと思います。この天気はおそらく複数の台風によるフェーン現象によるものだろうと思います。まだ7月初旬なのにこの暑さは余り経験がありませんでした。
自分たちを捨てて別な家族の下に行ってしまった父と,そんな夫をずっと待ち続けていた母の死が自分のせいだと思っていたニコデムス。母や兄とともに運転手付の車で帰宅途中でふざけて運転手をたたいたために事故にいたり母を失ってしまったマディー。そしてマディーが18歳の時にパーティーで出会って互いを想い続けてきた10年間。そんな二人がマディーの父の死により会社が傾いたとき,ニコデムスはマディーとの結婚を条件に会社の合併をマディーの兄に申し出たのです。御転婆で反抗的なマディーとニコデムスのギリシアの孤島での二人っきりのハネムーが始まります。虚々実々の駆け引きでどちらが勝ったのかわからないほど互いを傷つけ合う二人ですが,このやりとりが延々と続きます。互いの心の傷を隠したまま。ニコデムスはやがて心の傷をマディーに告白するのですが,マディーの方はそれが出来ないため,一人島に残されてしまいます。やがてニューヨークの会社にマディーは乗り込むのですが・・・。エピローグ的に3年後の姿が描かれますが,二人の舌戦をとおして,全てを告白することで自分を許すことが出来るようになるという,心の闇との戦いを描いた深い作品です。


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