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魅惑のハウスキーパー [モーリーン・チャイルド]

SHALOCKMEMO1000
魅惑のハウスキーパー Cinderella and the CEO
キング家の花嫁 7) 2010」
モーリーン・チャイルド 山ノ内文枝





2003年9月2日読了の「聖なる罪」(ノーラ・ロバーツ)以来11年10ヶ月で1000冊目のSHALOCKMEMOとなります。最初はとにかく読了本は全てなんらかのコメントを残しておこうと始めたSHALOCKMEMOですが,SHALOCKMEMO001はたった3行しか書けなかったのですね。その後,あらすじと感想というパターンから,最近では登場人物の心情のパターンがだんだん見えてきて,それなりのことが書けるようになってきたように思います。またここ1年ぐらいはほとんどkindleでの読書となってきており,書棚も変化しなくなってきました。読む端から忘れてしまっているように思うのは,電子書籍の悲しさと年齢を加えたことによる脳力の低下が原因かと思います。ともあれ一つの区切りを達成しました。ブログに納めていないもの,サーバーの切り替えによるリンク切れが多くなっていますので,ウェブページ全体の見直しも少しずつしていきたいと思います。またブログの方にいつもniceをいただいている方がたにもお礼申し上げます。最近ウェブのタイトル「ロマンスは危険」は「出会い系サイト」ではないかと疑いをもたれていることは悲しいことです。本来は「ロマンス小説」の魅力に取り憑かれると仕事もそっちのけになってしまって「危険」ということでこのタイトルにしたのですが,どうも世の中の動きはもっと危険な状況になっているようです。タイトルのヒントになったのは「ロマンス作家は危険」というオレイニア・パパゾクロウの本のタイトルなのですが・・・。
さて,本書です。第1シーズンでカリフォルニア中部,第2シーズンでカリフォルニア南部を舞台にしたキング家の物語ですが,第3シーズンはカリフォルニア北部が舞台になるようです。州都サクラメントは州の北部にありますので,サンフランシスコやサクラメント周辺が舞台になるのでしょうか。本作はサクラメント周辺のようです。クリスマスは年間最大の休暇期間になるのは欧米の伝統ですが,クリスマスツリー農場というのも東海岸にも西海岸にもあるものですね。本作のヒーロー,タナー・キングは「キング・ゲーム」というゲーム制作会社のCEOで自らもゲーム製作者です。従兄弟のネイサン・キングは他のシーズンにも何度か登場していますが,コンピュータ会社を立ち上げており,ネイサンの新コンピュータにはタナーのゲームを必ず搭載するという提携が出来ています。開発を急がなければならす静かな環境で仕事をしたいと,当地カボットバレーのクリスマスツリー農場の隣接地に土地を求め旧家を大改修して住み始めたところです。そして家政婦としてやってきたのは,ぴちぴちした身体の曲線をもつハート型の顔のふっくらした唇をもつ20代後半のブロンドの娘でした。初めから自分の心と身体を惑わすような女性が来たことですぐにクビにしようとしますが,手配した親友で弁護士のミッチェル・タイラーからは,とにかく少し試験的に使ってみてくれと言われます。実はこのハウスキーパーは隣接するクリスマスツリー,エンジェル農場の若きオーナー,アイビー・エンジェル・ホロウェイだったのです。アイビーは事業拡大のため銀行から借り入れをしてその支払期日がせまっていたのですが,最大の顧客の結婚式を成功させれば借金を返し終わるという微妙な時期にありました。ところが農場がうるさいとタナーが警察に訴え出たことで,もし富豪のキング一族が弁護士などを立てて訴訟を起こされれば結婚式を挙げようとする依頼人が取りやめるかもしれないと恐れたのです。そのためハウスキーパーとしてタナーの元に赴き,なんとかなだめようと試みようとしたのでした。そしてこの企てには弁護士のミッチェルも一役噛んでいたのです。とにかく次第に人との交渉を避けるようになりゲーム製作にばかり集中しているタナーのことを心配し,小さい町であるカボットバレーで人々との交流を取り戻して欲しいとネガってのことでした。ところが二人の間にはあった瞬間から電気が走ります。そして次々においしい料理やゲーム製作に対しても斬新なアイディアを出してくれるアイビーに惹かれるようになったタナーは,気分転換に農場を訪れ,ついにアイビーとキスしてしまうのです。この時アイビーも積極的にこれを受け入れ,そこを祖父に見つかってしまって気まずい思いをするのでした。オーナーであることを隠したままのアイビーは次第にこれをタナーに打ち明ければ騙したと非難されることを恐れ,言い出せずにいます。すでにアイビーはタナーを愛し始めていることに気づいたのでした。そして最大のイベントである結婚式の準備がほぼ完了した日に突風が起こり,野外の準備していたものが一気に壊れてしまいます。その復旧にタナーも自ら身体を動かし,修理を手伝うのでした。それまで人を避け,内にこもっていたタナーが次第に人々との交渉を喜ぶようになってきたのは,アイビーのおかげであることに気づいた瞬間でした。ところが,ハウスキーパーとしての仕事をしているとき農場から電話があり,アイビーがオーナーであることがバレてしまいます。さぁ,タナーはこのことをどう対処するのでしょうか。ここから一気に終盤に向かっていきます。エピローグでは,タナーの従兄弟のネイサンやトラヴィス,ジェシー,などキング家の全員が集まります。この作品でも途中で迷い込んできた犬,ヘアリーが二人の間の緩衝材として重要な役割を果たします。きっと作者の元にも愛犬がいるのでしょうね。犬に対する愛情の深さが表れています。


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