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もつれた愛 [アビー・グリーン]

SHALOCKMEMO1013
もつれた愛 Fonseca's Fury
Billionaire Brothers 1) 2014」
アビー・グリーン 朝戸まり





「情事の身代金」「愛の逆転劇」の関連作で,シリーズ名はありませんが,その最終巻のような位置づけの本作です。前2作は未読なので,あわてて購入しました。アビー・グリーンの作品では,「ウルフたちの肖像」第3巻,「ファム・ファタールの息子たち」シリーズ全三作,「チャッツフィールド」シリーズ第6作,などを読んできましたが,他にも魅力的な作品がまだまだあるようです。さて,本作は慈善団体職員セリーナ・デ・ピエロの成長譚です。舞台はブラジル。情熱的な町で暮らす人々と貧困にあえぐアマゾン流域の人々との間の経済格差など,ブラジルの特徴がよく表されている作品だと思いました。「ヨーロッパ一の道楽娘」として知られるセリーナの本当の姿を,ヒーローのルカ・フォンセカがジャングルの道行きや奥地の集落での生活を経て次第に気づいていき,どうにも離れられない状況になっていく様子が細かに描かれています。「イギリスの薔薇」と謳われた母親の遺伝子を示すかのような美貌に恵まれながらも,薬物中毒者の烙印を押され,マスコミに悪名を振りまいていたセリーナが妹とともに父の虐待に耐え,自分の価値を正しく周囲の人たちに認めてもらいたいために治療院を転々として依存症から抜け出し,慈善団体での活動をとおして一人の人間として成長していこうとする姿が,痛々しくも読者に勇気と希望を与えてくれる作品です。暑い夏に読むにはぴったりのオススメ作品です。


タグ:ロマンス
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