SSブログ

情事の花園 [キャロル・マリネッリ]

SHALOCKMEMO1041
情事の花園 Wanted : Mistress and Mother
Ruthless 6) 2006」
キャロル・マリネッリ 松尾当子





“Ruthless!”シリーズの未訳最終巻になります。原題は「求む!愛人と母親」。本作のキーワードは「ジャスミン」。庭園デザイナー,マチルダ・ハミルトンはヒュー・ケラーの依頼を受けて,ヒューの義理の息子ダンテ・コステッロの家の庭の改装を頼まれます。マチルダの次の仕事までの2週間の休暇を利用して。オーストラリアでの季節感は北半球とは異なりますが,結構暑い時期だったので冬だったのでしょう。ダンテの妻ジャスミンは運転中の事故で亡くなり,同乗していた一粒種の娘アレックスは奇跡的に命に別状はなかったものの精神的に被害を受け,口をきかなくなるとともに時折激しい発作に陥り周囲の人々を困惑させる状態になっていました。ダンテの義母のカトリーナは自分の娘のジャスミンを偶像化し,ダンテとさも愛し合っていて亡くなった後もダンテが他の女性と深い関係になることを許さなくなっていました。数度の軽いキスでマチルダはすっかりダンテの虜になってしまいますが,再婚はしないというダンテの言葉に傷つけられ,元恋人のエドワードに魅力のない女と蔑まれたことがトラウマになっていたのでした。庭の改装が完成に近づいたときダンテとマチルダは一夜を共にしますが,夜半にアレックスがダンテの部屋にやってきて,その後落ち着いたと思ったら翌朝行方不明になってしまったのです。幸い警察によって海辺を彷徨っていたところを発見されたのですがダンテはマチルダにすぐに家を出て行ってくれと強く言われ,傷心のうちに帰宅したのでした。何日もダンテからの連絡がなく,アレックスがその後どうなったのかすら教えてもらえないため,ヒューに連絡を取ってみます。そしてアレックスが何故発作を起こすのかが分かったマチルダはダンテとアレクスを追ってイタリアに飛ぶのでした。その原因のキーワードが「ジャスミン」です。二重の意味で使われるこの言葉,謎解きのようですがネタバレになるのでここまでしか書けません。イタリアで再会したダンテは数日の間にすっかり憔悴しきっていましたがそれでもハンサムさは少しも損なわれていません。遂に妻との結婚生活の破綻を告白するダンテ。これまでのダンテからは想像もできない行動でした。果たしてマチルダはダンテの心を癒やしてあげることができるのでしょうか。


タグ:ロマンス
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。