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十八歳になった君へ [イヴォンヌ・ウィタル]

SHALOCKMEMO1082
十八歳になった君へ Beloved Benefactor 1978」
イヴンヌ・ウィタル 小池 桂





久方ぶりで紙の本で読みました。電子書籍の方が持ち運びやメモ,暗いところでも読めるなどの利点が多いからです。それに片手で読めます。でも,イヴォンヌ・ウィタル始め,何人かの作家の作品が電子化されていないので,どうしても紙の本を手にしなければならないのがちょっと苦労の種です。電子化されない理由はよく分かりませんが,すでに故人となった作家さんたちの著作権の問題でしょうか。いずれにせよ,ハーレクイン作品の電子化されていない紙の本が少しずつ増えています。先日数百冊のロマンス関連文庫を売りに出しました。もちろん査定はゼロに近いでしょうが,とにかく場所ふさぎになる文庫本類を少しずつ整理していくつもりです。
さて,本作を読みたいと思ったのはなんといっても「あしながおじさん」のパロディだからです。隠れあしながファンの斜麓駆としては,是非とも読んでおきたい作品でした。読了して,読んでソンはなかったという想いです。ヒロインのアンがちょっと歳喰っている点と,アンのボーイフレンドのゲーリーが最後にはいい人になってしまうところが予想外でしたが,養父母のロス,ダルシー・エヴァンス夫妻の愛情の深さと,タークインの元恋人ネルもそんなに無理強いした復縁を求めなかったところなど全編にほんわかした暖かい雰囲気が流れており,期待どおりの「あしなが」ストーリーに仕上がっていたからです。そしてアンの成長と親友フェイの成長もまたサイドストーリーとして良かったと思います。弁護士事務所の秘書にすぐ採用されて活躍するなど,もともとの賢さと美貌に恵まれている点もアンの能力を示すエピソードだと思います。原点となる作品の再読をしたくなるオススメの作品です。重箱の隅からすると,アンが20歳なのに邦題の「十八歳になった・・・」はどうしてなのでしょうね。


タグ:イマージュ
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