屋根裏部屋のクリスマス [ヘレン・ブルックス]
SHALOCKMEMO1087
「屋根裏部屋のクリスマス Snowboud Seduction
(Christmas Surrender 1) 2010」
ヘレン・ブルックス 春野ひろこ
12月のイギリス。原題の「雪に閉じ込められた誘惑」のとおり,パーティに向かう途中で雪により車が立ち往生し,B&Bの屋根裏部屋で過ごさなければならなくなった男女のロマンスを描いた作品です。カナダを本拠地とした会社を経営するザック・ローソンは2週間のイギリス出張でいとこのジェニーを訪ねます。ジェニーはレイチェル・エリントン,スーザンとフラットをシェアしており,二人の出会いはそのフラットでした。レイチェルは恋人のジャイルズと別れたばかりで,傷心の思いを抱いています。またザックもかつて結婚歴があり,妻と息子を失うという心の傷を抱えていました。ザックが週末に取引先の郊外の屋敷でのパーティにレイチェルを誘い車(アストンマーチン)で出かけてから,雪のため途中で車がスリップし,動けなくなってしまいます。雪はますます激しくなり二人は2キロほどの道を戻って,B&Bにたどり着きますが,団体旅行客がいたため,屋根裏部屋1部屋しか開いていないところに泊まらざるを得なくなります。雪に閉じ込められた数日間二人の中で互いを理解する会話が続きます。団体旅行客の中にもザックを物欲しげに見,明らかに誘ってくる女性たちがいる中で,自分が取り立てて美人でもないと思っていたレイチェルは,そんな自分をハンサムなザックが欲しがるはずはないと思い込んでいます。しかしどうしようもなくザックに惹かれていくレイチェル。結局数日間同室で過ごした二人ですが決定的な関係になることはなく,雪が小降りになってきた日にカナダからザックの祖父が危篤だという知らせが入り,二人は再び車を救出してロンドンに戻り,そのまま別れたのでした。やがてクリスマス。母や姉たちと断絶していたレイチェルはジェニーの家に招かれそこでクリスマスを過ごすことにします。そして,ジェニーの家で彼女らを出迎えたのは・・・。
エピローグはクリスマスらしい暖かい終結部分となっていきます。ホンワカしたクリスマスらしいハッピーエンドで,温かい気持ちになれる作品です。
コメント 0