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七日間だけのシンデレラ [キャサリン・マン]

SHALOCKMEMO1090
七日間だけのシンデレラ Pursued by the Rich Rancher
( Diamonds in the Rough 2 ) 2015」
キャサリン・マン 北岡みなみ





ディザイアの価格はどうしてロマンスやイマージュより10円高いの?もっとも,電子書籍で購入すると同じなんですけどね。SHALOCKMEMOも1090番まで来ました。1100番まであと10作です。年内中には達成できるでしょう。7月末から始まった1000番代ですので,4カ月ほどで100冊というペースになっています。
さて,前作「野の花を愛した大富豪(SHALOCKMEMO1012)」に引き続き,双子の片割れアレキサンドライト(アレックス)に対して,祖母マライアの課題が出されます。前作でジョアンナの心を射止めたストーン。二人の結婚式が迫るヒドゥンジェム牧場で障害を持つ子供たちの1週間のキャンプが開催されます。広い牧場はいくつかの部分に分けられており,イベントが開催されると同時にキャンプも行えるということのようです。そこにやってきた自閉症のコーディとその母親のニーナ・ロウェリー。実はこのキャンプはかなり人気で予約を確保するのが難しいほどなのですが,急なキャンセルがあったということで運良く潜り込めた親子なのですが,それはマライアが仕組んだ計画の一部でした。最近牧場の株が買い占められつつあり,そのもくろみが成功すると別のリゾート会社に牧場が支配されてしまう怖れがあり,そうなると普通のリゾートと同じようなホテルやカジノが立ち並ぶ場所になってしまう怖れがあるのです。そしてその株取り引きの命運を握っているのはなんと,コーディに託されている株でした。ニーナの別れた夫で死別したロウェリー家がそのコーディの株の運用をしているのです。アレックスに課せられた課題はこのコーディの株をマクネア家のために買い取る説得をすることでした。出会った瞬間からアレックスはニーナに,ニーナもまたアレックスに惹かれるものを感じます。コーディのそばでその面倒を見ることができるように,ニーナはかつての国連職員の職を辞し,翻訳家として生計を立てていますが,このキャンプでコーディが次第にリラックスしその世界を確実に広げようとしている様子を見て,キャンプへの参加を喜び,その主宰者であるマクネア家に感謝し始めます。しかし,初めはただのカウボーイだと思っていたアレックスがマクネア家の一員であることを知り,警戒心を抱かざるを得ません。アレックスにとってはもうニーナやコーディから離れられないところまで来ており,株の件が知られてしまえばニーナの信頼を裏切ることになり,きっと二人はキャンプを去ってしまうだろうと状況に悩みます。しかしそれを黙っていては逆に二人を騙したことになると思い,ニーナに打ち明けることにします。ここが最大の山場になるところですが,その前にコーディが行方不明になったり,ストーンとジョアンナの結婚式とパーティにコーディとニーナを招待したりと,いろいろと状況が変化していき,ついに打ち明けるときがやってきます。さて二人の関係はどうなるのでしょうか。そして課題は見事にクリヤーできるのでしょうか。理屈抜きに楽しめる作品です。これは前作を読んでいなくても本作だけで十分楽しめます。
ディザイアの表紙はいつも素晴らしいのですが,本作のモデルの清楚で理知的な感じは今月のマンスリーベストです。


タグ:ディザイア
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