永遠のイブ [リン・グレアム]
SHALOCKMEMO1101
「永遠のイブ The Winter Bride 1997」
リン・グレアム 上村悦子
アンジーは13歳のころからレオに憧れを抱いていました。そして19歳の時,あるチャンスがやってきます。妻と子供を事故で亡くしたばかりのレオに身を投げ出し,妊娠したのです。しかし執事の娘である自分がレオと結婚することなどできないことだと思っていました。ただ,愛児を失ったレオを慰めたくて妊娠を望んだのでした。ところがレオの従兄弟のドリューがここに割り込んできます。レオに捨てられたアンジーは,ぐうたらなドリューと毎夜のように遊び歩き・・・。ドリューとアンジーの間には何の関係もありませんでしたが,レオはそれを誤解し続けていきます。そしてある夜,屋敷の貴重品を盗み続けてきたのが自分の関係者であると知ったところをレオに見つかり,窃盗犯はアンジーだと決めつけられてしまい屋敷を出ざるを得なくなるのでした。そして愛息ジェイクを出産したアンジー。それから1年半あまりたったころ,突然アンジーの元をレオがやってきます。アンジーを探し続けてきたというレオ。家政婦兼ナニーをしていた雇い主に話を付けレオは自分のフラットにアンジーを連れて行き,さらに昔の屋敷にアンジーとジェイクを連れて行くのでした。ジェイクがレオの息子だといつ言ったらいいのか?レオの祖父はいつそれに気付くのだろうか?自分の父はそのことを秘密にしていてくれるだろうか?そんな不安な気持ちのままのアンジーでしたが,再びレオに会い,見つめられるだけでとろけてしまう自分に,レオへの愛は消えていないことに気付き,でもこれからもどうしようもないことだと言い聞かせるアンジーでした。
クリスマスイブが,本作のクライマックスですが,邦題の「永遠のイブ」はここから来ているようです。原題が「冬の花嫁」という味も素っ気もないタイトルですから,この邦題はGoodですね。そしてアダムであるレオをイブであるアンジーが誘惑したという意味が示されているようです。そして12月24日が誕生日であるアンジー。アンジーの本名は「エンジェル」?。
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