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憧れのウエディング [エマ・ダーシー]

SHALOCKMEMO1123
憧れのウエディング A Wedding to Remember 1994」
エマ・ダーシー 岡 聖子





 再婚を予定している教師のジョアンナは前夫のロリーの元を訪れ,再婚する予定だと告げます。ロリーにまだ自分の気持ちが残っているのかを確かめたいという思いで・・・。それをロリーはすぐに見抜き,ジョアンナを抱き上げて自分の屋敷に連れて行くのでした。そこは離婚前にジョアンナが思い描いて計画したとおりに作り上げられた新居でした。なぜ・・・ロリーはこんな家を作ったの? 実は二人の結婚はジョアンナの母親の反対を押し切って行われたものでした。蜜月は長くは続きませんでした。しかも仕事一筋のロリーが,別の女性を妊娠させたということを聞き,離婚を決意したジョアンナ。自分の勤める私立高校の若き校長との婚約が間近に迫っています。それも母親が諸手を挙げて賛成する相手でした。しかしジョアンナは母の認める相手との結婚は結局母の影響下から逃れられないと思い,逡巡していたのです。前夫への気持ちを断ち切るために出かけたジョアンナでしたが,いわば返り討ちに遭ったようにロリーと関係を復活させてしまいます。そこに婚約相手が乗り込んできて,そしてロリーの元にも美しい秘書が訪ねてきて4者鉢合わせという状況になります。ロリーのとっさの機転で婚約相手の疑いは晴らされたのですが,しかしジョアンナはもうこの婚約は無効にすることに心を決めたのです。前夫の浮気は果たして本当だったのだろうか。そんな疑問がふと湧いてきます。ロリーは今でもジョアンナに強い気持ちを持っていることが分かったからです。しかし,あの美しい秘書の存在。そこに引っかかりがあり,まだ全面的に前夫を信じることができません。ここから二人の葛藤がいよいよ本格化していきます。ジョアンナの親友の独身教師を結婚に向かわせるためにアドバイスをした数日後にお見合いから帰ってきた親友が連れてきたのはなんと変装した前夫。またもや裏切られた気持ちのジョアンナ。そんなこんなが続いていき,無理のないストーリー展開と二人の気持ちの変化が丁寧に描かれ,感情移入しやすい作品に仕上がっていきます。さすがエマ・ダーシー,その中でもこれは傑作?と思わせる作品です。そして後半は,ジョアンナの待ち望んだ本格的な結婚式の場面が描かれます。そして,最後の一行が独立して,後日談を一気に盛り上げます。とてもしゃれた終わり方,ドラマを見るような見事な作品です。


タグ:イマージュ
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