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プリンスの罪な誘惑 [サンドラ・ハイアット]

SHALOCKMEMO1134
プリンスの罪な誘惑 His Bride for the Taking
(サンフィリペ公国 2) 2010」
サンドラ・ハイアット 高山 恵





 前作「プリンセスの恋愛レッスン(SHALOCKMEMO1132)」で同時進行していたプリンセス・レベッカの弟でプレイボーイとして名高い蛙のプリンス,レイフ・マルコーニと,名家の令嬢でマルコーニ家とかつてのサンフィリペの主ウィンダム・ジョーンズ家の娘アレクシア(レクシー,レックス)とのロマンス。当初レクシーは長男アダムと婚約の話があり,多忙なアダムに替わってレイフがアメリカからレクシーをサンフィリペに付き添うことになったのですが,幼少のころ15年前にはレクシーもサンフィリペで過ごし,アダムやレイフとは顔なじみであり,両家の跡継ぎが結ばれることでサンフィリペの国内には歓迎ムードが漂っていたのです。レイフが自分に意地悪した思い出を持っていたレクシーはレイフを蛙の王子と呼び,できれば顔を合わせたくない存在と思っていたのですが,長じて現れた彼はすっかり大人のプリンスになり,またレイフから見ても,レクシーが妹的な存在から,義姉になるかもしれない存在へと成長し,二人の間には再会した瞬間に電流のようなものが流れるのでした。アダムの優しく紳士的で温かい態度に比べて,レイフの歯に衣着せぬ言い方や自分をお荷物のように思っていることを電話でアダムと話しているのを漏れ聞いたことで,いっそう腹立たしい思いをする一方,アダムとは全く違う次元で寄り添っていきたい思いに駆られるレクシーは,スキャンダルになることを恐れながらも,それを止めることができない自分の気持ちを抑えることもできなくなっていきます。アダムとの婚約を目前に,レクシーはある決意をし,アメリカに帰っていくのでした。前作で語られなかったその後の二人の行動が明かされ,なるほどと思わせる結末です。のこされたアダムの相手はどんな女性になるのか,次作が気になるシリーズです。


タグ:ディザイア
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