天使がくれた恋 [マーガレット・ウェイ]
SHALOCKMEMO1141
「天使がくれた恋 Gaburiel's Mission
(Guardian Angels 2) 1998」
マーガレット・ウェイ 高田真紗子
守護天使が守ってくれるというお話しの第2弾。原題は「天使のお仕事」とでも訳せば面白いのかもしれません。ありきたりですが・・・。前作では天使がヒロインという面白い展開でしたが,本作は原則?に戻って守護天使が人間のヒロインを守るという設定になっています。
テレビ局の美人レポーター,クローイ・キャヴァノー(24歳)は父と弟を事故で失い,そのショックから立ち直れずすっかり病気になってしまった母を高級療養所で預かってもらいながら仕事を続けています。療養所の支払いで精一杯でまもなく気に入っている家屋敷も売らなければならないかもしれない苦しい状態でした。天国から見つめる大天使ガブリエルは,そんなクローイを気の毒に思い,若い守護天使タイタスを使わすことにします。もしうまくいけば天使の羽を伸ばしてやろうと考えてのことでした。このあたりの天使の昇進制度などもちょっと人間界的で面白いですね。天使の年齢?不思議な気がします。さて,クローイの所属するテレビ局BTQ8では,最近,支局長が更迭され,温厚なコナーからバリバリの厳しい支局長ガブリエル・マグワイアが就任します。クローイは初めは敬遠しているのですが,次第にガブリエルの男性的な魅力に惹かれ始めます。ガブリエルも口では厳しいことを言いながら何かとクローイを気遣っている様子が見え隠れするようになってきました。互いに惹かれあっていることに気づいていても上司と部下の一線を超えないように二人とも互いの気持ちにブレーキをかけています。クローイはワザと若いスタッフの誘いに乗ったり,プレイボーイとして名高い老練な実業家などの誘いにいい返事をしたりしてガブリエルをやきもきさせます。またガブリエルの周囲には女性の眼差しが絶えないのですが,特に自分がガブリエルの恋人と公言しているテレビ局のオーナーの娘タラや先輩レポーター,ジェニファなどがクローイとガブリエルとの距離の近さを嫉妬されて不快な思いをします。しかし守護天使の導きで次々に特ダネや有名人とのインタビューに成功し,周囲からの人気がうなぎ登りに高まっていくのでした。そんな中,ガブリエルにアメリカのメジャーなマスコミ・オーナーから引き抜きの話しが来ます。少し回復傾向にあり,家に引き取ったばかりの母をおいてアメリカに行くわけにはいかないと,クローイはガブリエルとの別れを決意するのですが・・・。
原語綴りでは[Chloe]をクローイと表記しているのは発音に忠実にと言うことなのでしょうか。通常はクロエと表記するのが普通なのですが・・・。あるいはオーストラリア英語なのか?
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