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地下室の令嬢 [ベティ・ニールズ]

SHALOCKMEMO1150
地下室の令嬢 Dearest Love
永遠の愛をこめて 4) 1995」
ベティ・ニールズ 江口美子





 昨年7月にKINDLEで購入した作品。やっと読了できました。SHALOCKMEMOの1150号となる切れ目の作品にベティ・ニールズ未読作を選ぶことができて良かったと思います。ベティ・ニールズ作品読了11冊目となる本作ですが,初めに読んだ彼女の作品に対する印象について,「片思いの日々(SHALOCKMEMO232)で,「これほど音のない世界を見事にロマンスに仕立てるベティ・ニールズの手腕に脱帽。まるでヒストリカルのようでいて,ヒストリカルですらもっと派手やかな場面や騒がしい場面があるのではないかと思われるほど。この作品で唯一音が感じられるのは村のパーティでのダンスの場面ぐらいか。」と書いていたのですね。本作でもその印象は変わりません。しかし,ヒロイン,アラベラ・ロリマーが夫タイタスを追いかけてしつこく迫る知り合いの女性医師ジェラルディーンに対して普段の様子や外見からは想像できないほどの熱く煮えたぎる嫉妬と怒りを感じている様子が,まるで魔女がぐつぐつと鍋で妖しげな薬を煎じているように感じられて,それはそれでかなりの熱と音が感じられるのも,作者の筆力によるものかと思い,改めてすごさを感じました。そして原題の「いとしい人へ」が作品末尾で夫から妻への愛の手紙の書き出しであるところも,実に計算され尽くされたしゃれた展開であることに驚きを感じます。原作は1995年(邦訳は97年)とされていますから,もう20年以上前ですが,その独特な雰囲気の作風は,まだ20年しか経っていないの?というふうに思えるのも,ベティ・ニールズらしさかもしれません。イチオシの作品です。


タグ:イマージュ
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