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百本のバラに抱かれて [キャシー・ウィリアムズ]

SHALOCKMEMO1203
百本のバラに抱かれて Bound by the Billionaire's Baby
( One Night with Consequence 7 ) 2015」
キャシー・ウィリアムズ 柿沼摩耶





 原題は「大富豪の赤ちゃんのとりこになって」
 ヒロイン:スザンナ(スージー)・サドラー(25歳)/イラストレーター/茶色の大きな瞳,ブラシをかけたか定かではない無造作にカールしたストロベリー・ブロンドの髪,ふっくらした唇
 ヒーロー:セルジオ・ブージ(32歳)/実業家/漆黒の髪,どこか異国の遺伝子を示唆するブロンズ色の肌,彫りの深い完璧な顔立ち,ネイビーブルーの瞳/頭が良くキャリア志向の強い女性が好み
 最後に生まれた女の子はジョージーナ・ルイーズ・フランチェスカ・ブージという長い名前になりましたが,両方の母親の名前を取っているようです。こういう長い名前のときは普段はなんと呼ぶのでしょうか・・・。女性なら誰しも付き合いたいと願う大富豪,セルジオ。両親の不和を見て育ち愛を信じられず,女性との付き合いも刹那的なものしか求めず,割り切った関係だけを求めてきたヒーローが,最終的には実の両親が「出会いは見合でも,真実の愛が育まれたのだ」と考えられるようになったきっかけは,ヒロインとの生活でした。身長160センチほどの小柄で,しかもモデル体形ではなく女子らしいふっくらした体型。セルジオは普段付き合っている女性とは異なるその体型に魅力を感じたのです。そして何一つ自分の主張に「ノー」と言わない周囲の人たちと違って,何かとおしゃべりで,しかもこちらの言うことには正直に「ノー」と言う頑固な女性。それがスージーでした。きっと自分との交際を狙った新手の出会い方だと思ったのは,自分の経営するレストランで食事をしようといていたとき突然目の前に座り,少しの間座らせてくれないかと無理やり頼み込んだ女性がコートの下に真っ赤なワンピースを着た肉感的な女性だったからでした。きっと幾人かの男性の相手をし,自分を金持ちだと知っているに違いない。そう思っていたセルジオですが,反面純真さも垣間見えるスージーにちょっと興味を持ったのでした。スージーは富裕な家族の出ですが,姉アレックスはバリバリのキャリアウーマンで美女。従姉妹の結婚式が間近に迫り,親族の中でももっとも期待されていない末っ子。しかも定職に就かず,絵を描いて暮らしているという変わり種。しかし独立心が強く,親が買ってくれたロンドンのフラットではなく,場末のアパートでの暮らしにガマンしているのでした。互いの存在が忘れられずに一夜を共にしてしまった二人ですが,その時スージーのお腹にセルジオ二世が宿ります。そのことに気付いたスージーはなかなか言い出せません。二人の関係はかなり良い段階にまで達していたのですが,セルジオに将来の生活を共にすることは鼻から考えていないときっぱり宣言されたスージーは,妊娠を告げた時は二人の別れの時とわかっていたからです。しかし,アメリカ出張中のセルジオが,帰郷している従姉妹の結婚式の会場に現れ,両親や親族とも会ってしまったとき,やっかいなことになってしまったと焦りの気持ちをもちます。きっと両親はセルジオと自分のウエディングベルを聞くのも間近だと思ったに違いない,それなのに自分は妊娠をセルジオに告げ,別れなければならない,と。その夜セルジオの泊まっているホテルでふたたび関係を持ったスージーは,ついに事実をセルジオに告げるのでした。しかし,スージーが思っていた展開とは異なり,セルジオはスージーにプロポーズするのです。「愛のない結婚は」互いにみじめになるだけ・・・。やがて自分は捨てられるに違いない。と思っているスージー。
 しかし,ここからのセルジオの行動は模範的でした。母体のことを考えてロンドン近郊で騒がしくない場所の一軒家を買い,居心地の良いように家具を整え,スージーのアトリエをしつらえ,スーパーにも一緒に買い物に出かけ,日に何度も電話をして様子を聞き,しかも自分には触れようともしない。そして一度断った結婚のこともその後口にしない。ただ自分と子どものことだけを心配する。そんな期間が何ヶ月も続きます。あと2ヶ月半で予定日というとき,身体に違和感と痛みを感じたスージーを素早く病院に連れて行き,一緒にいて励ましてくれる。そんなセルジオの様子に,スザンナはひょっとして,将来を共にすることをセルジオはいやがってはいないのではナイだろうかという期待も膨らむのですが,セルジオの陰に感じる他の女性の存在や,怖れから,あえて思いとは逆のことを口にしてしまうスージーに,セルジオは意外な言葉を言い出すのでした。女性にとってまさに理想の男性セルジオが描ききられていて,白馬の王子様を夢見ながらも,自分に自信がなく,自分の気持ちと逆のことを言ってしまうスージーが,とても愛らしく描かれた秀作です。読後感も充実の,シリーズ最新刊です。


タグ:ロマンス
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