SSブログ

授かりし受難 [リン・グレアム]

SHALOCKMEMO1239
授かりし受難 The Greek Demands His Heir
(噂のギリシア大富豪 1) 2015」
リン・グレアム 槇 由子





 原題は「ギリシア人は彼の相続人を要求する」
 舞台:トルコのマルマリス・リゾート
 ヒロイン:グレイス・ドノヴァン(24歳)/医学部学生/燃えるような赤毛,小柄で豊満,豊穣の女神を思わせる豊かな胸に細くくびれた女性らしいウエスト,肌にはそばかす,淡いグリーンの目,作り物でない自然な美しさ/ウェールズ出身
 ヒーロー:レオス(レオ)・ジコス(30歳)/実業家/彫りの深い端正な顔,東洋的な黒髪と黄金色の肌,長身,古典的なカーブを描く力強い鼻,表情豊かな大きな口,黄褐色に近い金色の目/
 父に捨てられ,母を亡くしたグレイスは伯父伯母に引き取られますが,そこには同年代の従姉妹ジェナがいます。引き取られはしたものの,我が儘放題に育ち美しい容貌のジェナは容赦なくグレイスを罵倒し,こき使います。伯母もそれを支持するので,肩身が狭い思いをずっと続けてきました。伯父は多少同情的ではありますが,基本的にグレイスに味方することはありません。それでも里子に出されるよりは血のつながりのある家に住まわせてもらった恩義を感じ,懸命に勉強して医学部の最終学年を迎えるところまで来ていました。努力の成果があり学年トップの成績を収めており,卒業すれば家から離れられます。そんな時,ジェナにトルコ旅行に一緒に行って欲しいと言われます。旅費は伯母が出すとは言っていますが,アルバイトをして学費を貯めようとしていたのに1週間もロンドンを離れることは,大きな痛手です。しかしこれまでの経験からすると,ジェナや伯母に逆らうと家においてもらえなくなる可能性もあり,あと1年で医学部を卒業できるのにその望みを無にすることなどできません。しぶしぶ承知したグレイスですが,この旅行が彼女の運命を大きく変えることになるとは思ってもみませんでした。旅行の初日からジェナは男性と知り合い,マルマリス・リゾートのコンドミニアムの1つしかない寝室をその男性との付き合いで占領してしまいます。仕方なく1日目の夜は共用部分のロビーで過ごしたグレイス,しかし翌日も同様の状況が続きます。守衛からはロビーで夜を過ごすことは規則違反だと言われてしまいます。3日目にジェナに勧められるままに「クラブ・フィーバー」に踊りに行こうと誘われますが,そこで一瞬目にとまった男性,それがレオ・ジコスでした。レオもまたグレイスに目をとめ,二人は遠距離から見つめ合います。そして,VIP席に招かれたグレイス。そこで,レオがそのクラブのオーナーであると言われます。20代半ばまで男性との親密な付き合いをする間もなかったグレイスですが,レオからの誘いを断るよりも,さっさと自分の殻を破ってしまいたいと思う男性に初めて出会ったのでした。さっそく,誘いに乗ってレオの所有する「レディ・ヘレナ号」というクルーザーについて行ったグレイス。そして目眩く一夜を過ごしたのでした。どうせ一夜の仮の情事と割り切ったグレイスですが,その時の行為が,妊娠という結果を招きます。レオもまた父親の不倫と異母弟の存在に悩まされた過去を持ち,幼なじみであった女性と婚約し互いに束縛し合わない存在でいようと話し合っていたのです。そしてその女性には愛する男性がいて,しかも妻帯者だという告白を受け,二人の関係を考え直す時期にも来ていました。グレイスとの関係も一夜では済まなくなり,それでもグレイスはレオとの永続的な関係を望んでいないという言葉に驚きとグレイスの意志の強さ,そしてこれまで付き合った女性とは違う魅力に強く惹かれていくのでした。そしてグレイスの妊娠。自分の子どもを持てるということに父親と同じように子どもを捨てるなどと言う選択肢はレオにはありませんでした。しかしグレイスはレオのプロポーズを断るのです。
 結局,グレイスはレオとの関係を清算することが出来ずに,1年間の休学の後に大学に戻ることを条件にレオとの結婚に踏み切らざるを得なくなるのでした。ところが,ある日,グレイスの元にレオの元婚約者が訪ねてきます。そしてグレイスが妊娠していることも,お金を出すからレオと別れるようにという要求とともにレオとの関係を復活させたいと仄めかすのでした。もう一緒にはいられない,しかし泣き寝入りはゴメンだと,グレイスは荷物をまとめてレオの元を去ろうとするのですが,そこにレオが帰宅して言い合いになるのでした。されに,出血して急ぎ病院に行ったグレイスは流産したのだと早合点してしまいます。子どもの養育を理由に結婚したグレイスにしてみれば,子どもを失ってしまえば,レオとの結婚を続けていく理由がなくなります。手厳しい言葉でレオにその言葉をぶつけたグレイス。そしてその言葉に傷ついたレオも仕事にかこつけて1週間外国に出張に出てしまうのでした。ところが翌日に検査の結果が出て,流産はしていないことを知らされたグレイス。喜びのあまりレオに電話しますが,電話は通じなくなっていました。レオは腹立ち紛れに携帯のメモリーを投げ捨ててしまっていたのでした。グレイスはこの事態にどう対処するのでしょうか。「恩寵」という意味を持つグレイスという名前。レオにとって本当の意味で「グレイス」になるのでしょうか・・・。
 邦訳版の表紙には赤毛の女性が写っていますが,どうも文中のグレイスとはイメージがそぐわない感じがします。その点,MB版のカバーのイメージの女性はグレイスの若々しさと小柄で豊かな体型が良く表れており,しかも卵形の若々しい顔かたちが,レオのいう「女神のような」という形容にふさわしいように思います。このモデルさんはよく登場しますが,まさにグレイスのイメージそっくりの美少女といって良いモデルさんですね。


タグ:ロマンス
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

百万ポンドの偽の花嫁砂の檻 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

この広告は180日新規投稿のないブログに表示されます