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シンデレラへの鍵 [レイチェル・トーマス]

SHALOCKMEMO1256
シンデレラへの鍵 From One Night to Wife
( One Night with Consequences 10 ) 2015」
レイチェル・トーマス 片山真紀





 原題は「一夜の関係から妻へ」
 ヒロイン:セリーナ・ジェームズ(23歳)/トラベルライター/赤毛,グリーンの瞳/
 ヒーロー:ニコス・ラザロ・ペトラキス(30歳)/海運会社「ザンシップ海運」経営者/ブルーの瞳/
 どちらも両親の不和を幼い頃から目にして育った二人。しかもヒーローは母に捨てられた過去の心の傷から立ち直られず,常に冷静で愛を知らない男性だった。そんな二人が一夜の過ちの結果ヒロインは妊娠し・・・。一夜の過ちがもたらしたことを描くシリーズの第10巻目です。今月はもう1作,アビー・グリーンの作品も出版予定です。「ニコスは今,生まれて初めて変わりたいと思っていた。もっといい人間になりたかった。だがそのためには,セリーナにここにいてもらう必要がある。母のように,去らせるわけにはいかないのだ。」というニコスの思いと,「今まで男性と長期的な関係を築けなかったのは,両親の不幸な結婚生活を見てきたなのかもしれない。そのせいで男性を遠ざけてしまっていたの?」と自分に問うても答えの見つからないヒロインのセリーナ。セリーナは愛を一度も口にせず契約結婚を主張するニコスの本当の心の中までは見通せません。それは母に捨てられたニコスの心中が想像できなかったからです。そして子供のための結婚という好条件を提供しているにもかかわらずいつも自分に口答えをし,自分に考えを受け入れないセリーナが,両親の不和の原因が自分にあると思っていることも知らずに,理解できない行動だと思い続けてニコス。しかし不思議なことに互いのふれあいの相性は抜群に良く,二人とも惹かれ合う気持ちを感じていながらも,何故かぎくしゃくしてしまうのです。この調子のすれ違いが初めから最終盤までずっと続きます。もう少し何か事件らしきものが起こっても良さそうですし,脇役の中に二人の関係を取り持つ狂言回しのような存在があってもいいのですが,それもなく,同じ調子で繰り返されるストーリー展開がちょっと残念です。ニコスの祖母がギリシア語とジェスチャーで伝えた「鍵を握っているのはあなたよ」という言葉が邦題の元になっています。


タグ:ロマンス
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