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大聖堂のある町 [ベティ・ニールズ]

SHALOCKMEMO1267
大聖堂のある街 When Two Paths Meet 1988」
ベティ・ニールズ 塚田由美子




HQB-620
14.11/¥670/208p

R-0695
89.08/¥570/155p


 原題は「二つの道が出会うとき」
 ヒロイン:キャサリン(ケーティ)・マーシュ(21歳)/家事手伝い,看護助手/小柄でやせっぽち,どこといって特徴の無い顔立ち,濃いまつげに縁取られた美しいグレーの瞳,薄いブラウンの髪/
 ヒーロー:ジェーソン・フィッツロイ(36歳)/内科専門医/金髪,真っ直ぐな眉の下の眠そうな青い瞳,大きな引き締まった口もと,立派なわし鼻/
 ひと月以上ベティ・ニールズ作品を読んでいなかったので未読の本作を手にしました。今回の舞台となるのはソールズベリ。大聖堂で有名な町ですが,近くにストーンヘンジもあり,ちょっと不思議な魅力を持つ町のようですね。大体は門前町は落ち着いた雰囲気をもっていますが,本作も登場する場所が割と近くにあり,移動時間も少ないことで,物語にスピード感があふれています。相変わらず静かな雰囲気の中にヒロインが巻き込まれるエピソードが次々に登場し,あっという間にエピソードに到達するという感じです。
 母を亡くし19歳で兄夫婦に引き取られて2年になるキャサリンですが,兄や兄嫁から家政婦同然にこき使われ,甥姪たちもさっぱり言うことを聞かず,しかも子供の世話をキャサリンに任せきりで義姉は母親の務めを果たそうとしない,そんな生活を送っていました。ある早朝玄関をノックする音が聞こえ,慎重にドアを開けてみると男性が赤ん坊を抱いており,ちょっと台所を貸してくれないかといいます。道端に捨てられていた小さな赤ん坊。子供の世話になれているキャサリンはすぐに必要なことが分かり,男性の手伝いをするのでした。男性は病院の医師だというだけでこの時点では名前も分かりません。病院に連れて行くまで子供を抱っこしていてくれないかと頼まれ,車に乗り込みますが,もうこの時点でキャサリンは名前も知らないこの男性に恋してしまったのでした。一方年の差のある小柄なこの女性が,指示される前から次々と手際よく手伝ってくれることに驚き,医師のジェーソンは興味を持ちます。そして家の中であまり良い待遇をされていないことを見抜いて,老夫妻の世話係として働かないかと持ちかけるのでした。家事と子守を無料で一手に引き受けてくれていたキャサリンを失うまいと兄夫婦は反対するのですが,断固とした態度で仕事をすると言い切るキャサリンにジェーソンも口添えをしてくれ,数日後からこの家に住み込んで家政婦を手伝い老夫婦の世話係として働くことになるのでした。ところがこの老夫婦の孫娘がジェーソンと交際しているらしいことが分かり,キャサリンはがっかりします。しかもこの娘ドディー・グレンジャーは完全な我が儘娘。ジェーソンと自分は結婚するのだと決めてかかり,新たにグレンジャー家に入り込んだキャサリンに何かと意地悪な物言いをするばかりでなく,あらゆる機会を捉えてキャサリンを追い出そうと画策するのでした。他の作品とは異なりあまり露骨な表現は出てきませんが,イギリス的な階級差を感じさせる言葉の応酬で意地悪ぶりはかなりよく分かります。そして遂に老夫婦を長期の移転に誘い出すことに成功したドディー。キャサリンは仕事を失い,家を出ることになります。そこにジェーソンが病院で看護助手を必要としているからとキャサリンを推薦してくれ,翌週から勤務することになるのでした。そして家政婦の妹のやっている下宿屋まで紹介してくれ,なんとか兄の家に戻らずに済むように取りはからってくれたのです。働いて,その対価としての収入で自立して生活していく。それがスムーズにいったことで幸福感を感じるキャサリンでした。噂ではドディーとジェーソンはいずれ結婚するだろうともっぱらの評判。そしてジェームズの後輩医師エドワードが休暇でやってきて,キャサリンを何かと誘うのをジェーソンも認めているように見えます。気安く話せるエドワードは,しかしキャサリンが愛する人ではありませんでした。その後クリスマス前後の病院内のこまごました様子や,下宿の女主人の病気に気付いたキャサリンがジェームズの助けを借りて看病したことなどが語られ,ある時ジェームズが僕と結婚してくれないかと言い出したのに驚きます。その後何度か会った時をとらえてはプロポーズの言葉を繰り返すジェームズ。しかしそれを本気にしないキャサリン。やがてドディーが別の富豪と婚約したことが地元新聞で報道され・・・。
 相変わらずスピーディな物語展開のうちに少女から独り立ちした女性へと変身を遂げていくキャサリンのシンデレラストーリーで,楽しめる作品です。


タグ:ロマンス
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