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ペントハウスの無垢な愛人 [キャロル・モーティマー]

SHALOCKMEMO1294
ペントハウスの無垢な愛人 Cherish Tomorrow 1985」
キャロル・モーティマー 柿原日出子





 原題は「明日を育てる」
 ヒロイン:チェルシー・スティーヴンズ(19歳)/デザイナー/170センチ近い身長,銀色の髪漆黒のまつげ,生意気そうな小さな鼻,ふっくらした唇,妖精を思わせる細い顎/
 ヒーロー:ルーカス・マカダムズ(34歳)/弁護士/暗褐色の髪と濃い茶色の瞳,高い鼻/
 モーティマーの約30年ほど前1985年の作品ですが,26歳のモーティマーの作品とは思えぬほど完成度の高い作品だと思います。もっとも19歳でデビュー作を出している作者ですし,この年1985年には10作もの作品を上梓しているようですので,本当に日々指から作品がこぼれる前に書き留めようとでもしているかのような多作ぶりで,その才能の豊かさが想像されます。近年はヒストリカルにも健筆を振るい始めていますので,一体どこまでこの勢いが続くのでしょうか。まだ50代ですから,あと20年ぐらいは新作が出るのではないでしょうか。
 15歳の年齢差のカップルのロマンスです。12歳のころに出会い,憧れを抱いてずっとルーカスを追いかけてきたチェルシー。そして両親の離婚に伴い,母親と生活をしていたチェルシーですが母の突然の死に自分が家を空けていたという事実に責任があるという想いを抱き,来る恣意を思いをしているときに,親友カミラの兄ルーカスを再度訪問し,マスコミからの取材を逃れるためにイギリスに渡ることになります。父親にとってもいつもチェルシーは小さなプリンセスといわれていました。以前とは違い弁護士として常に生真面目な姿を崩さなくなったルーカスに,チェルシーはイギリスのこのペントハウスにいる間に絶対に笑わせてみせると決意するのでした。ルーカスの元にやって来たのは小柄で美貌にあふれた弁護士仲間のジェニファー・サットン。なにかとチェルシーがルーカスと同居し始めたことに牽制する発言をします。ミセス・マカダムズの席を狙っているようだと家政婦のミセス・ハーヴィーも思っているようです。チェルシーはかつてずっと追いかけてきても自分を女性としては見てくれないルーカスとの将来は考えてもいませんでしたが,このジェニファーの出現でにわかにルーカスに猛攻撃をかけなければと思うようになるのでした。そしてある夜,ルーカスの妹カミラが突然ペントハウスにやって来ます。アメリカの父の元を何故離れたのか・・・。そして父のジェイス・スティーヴンズも追いかけるようにやって来たのです。この二人の訪問が母の死の原因となる予想外の展開を見せるのです。なかなか一筋縄ではいかないストーリーテラーの作者のまさに真骨頂となる意外な事実。それはネタバレになるのでここには書けませんが,作者が用意したこの意外性こそ,本作をまさに本作たらしめる大胆なプロットなのです。さてルーカスとチェルシーの関係は深まりをみせるのでしょうか。ミステリーやサスペンスとはひと味も二味も異なるロマンスの醍醐味を存分に味わえる作品です。


タグ:ロマンス
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