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脅されたプリンセス [ケイトリン・クルーズ]

SHALOCKMEMO1296
脅されたプリンセス The Reluctant Queen
(サマー・シズラー 2012 真夏の恋の物語) 2011」
ケイトリン・クルーズ 霜月 桂





 原題は「いやいやながらの女王」
 ヒロイン:レイラ・キャノン(28歳)/アラクル国王女/女王/黒い巻き毛,豊かなバスト,長い脚としなやかなヒップ,ピンクのペディキュア,グレーとシルバーブルーの瞳/
 ヒーロー:アーデル・クァデリ(?歳)/アラクル国親衛隊員/国王/戦士のようにがっしりとした長身の体,漆黒の髪,深いグレーの目,固く結ばれた唇,筋肉質のたくましい胸,力強い脚/
 デンバーに住んでいたレイラをスーパーマーケットの駐車場で待ち伏せしていたのは,国王の親衛隊員でレイラの許婿アーデルだった。父国王の訃報とともに,アラクルへの帰還,そしてアーデルとの結婚の約束を実行させるためだった。ユーラシア大陸の旧ソビエト領の山々に囲まれた小さな国アラクル,父王が亡くなったことにより,一人娘のレイラが女王位を継ぐことになるのでした。16歳で専制君主だった父の元を母とともに逃れ,アメリカ国内を転々としながらデンバーに落ち着いて成長してきたレイラもすでに出奔から12年たち,少女から28歳の美しい女性へと変身を遂げていました。普段はグレーですが時にシルバーブルーに色の変わる瞳をもつ長身の美女,まさに女王にふさわしい体躯と美貌をもつレイラ。ここでアーデルから逃れても,母が出国の際に持ち出した90万ドルと宝石類の返還を求められ,レイラが戻らなければ内乱が起こり多くの国民が犠牲になるかもしれないと言われては断る選択肢はありませんでした。しかし首都近郊の空港に着いてみると,国民からの大歓迎,そして父の葬儀の主催と次々に女王への階段を上らざるを得なくなっていくレイラ。そして週末に控えたレイラとアーデルの伝統的結婚式。父と同じように自分を支配しようとするのか,本当に自分と結婚したいのかというアーデルへの思いの狭間で揺れ動くレイラに,かつて母が言っていた言葉が次々に蘇ります。ついに結婚式当日,司祭の「あなたの自由意志できましたか」という問いに「はい。私は自分の意志できました。」と答えるレイラ。結婚によって国王となったアーデルには,なにかレイラに言っていないことがありそうです。
 順調に女王と国王として過ごし,やがて夏が去り季節が秋に入った頃,レイラは自信の妊娠に気付きます。と同時に,アーデルが欲しいのは,アザト国王の娘とアラクルの王位であり,相手が自分である必要は無かったということに気づきます。「彼にとって私は駒に過ぎない。戦略の一つ」我が子を再び自分の両親のように憎しみ合う両親の元で過ごさせてはならないと,国を出ようとするのでした。しかしジェットは予定されていたアメリカには到着せず,北欧の小国のホテルに泊まることになり,スイートで待っていたのはアーデルでした。さあ,アーデルはなんと言ってレイラの不信感を振り払い,本当の愛を告げるのでしょうか。
 まさにおとぎ話の世界。わくわくしながら読み進められる小篇です。


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