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オアシスの愛と砂漠の掟 [キャロル・マリネッリ]

SHALOCKMEMO1344
オアシスの愛と砂漠の掟 Beholden to the Throne 2013」
キャロル・マリネッリ 柴田礼子





 原題は「玉座への義務」
 ヒロイン:エイミー・バネスター(?歳)/アルザン王室付きナニー/ブロンドの巻き毛/
 ヒーロー:シーク・アミール(?歳)/アルザン国王/180センチ超の身長,肩幅が広く肌が浅黒い,黒い瞳,目の上に傷/
 双子国アルザンとアルジルズ。かつて一つの王家だったものが代々双子が産まれ,ある時点でそれぞれが国を継承することになります。しかし,一方が継承者がいなければ他方がもう一方を吸収することになるのです。現在のそれぞれの王家はアルザン国のアミールとアルジルズ国のラカールによって支配されているのですが,アミールの王妃は双子の女子を出産したのち亡くなってしまいます。ラカールの妻ナターシャ王妃は丁度臨月で,作品終盤でついに男児を出産するのです。アルジルズ国の法律では女子でも王位を継承できるのですが,アルザン国の法律は王位を継げるのは男児のみ。いずれアルザン国はアルジルズ国のもとに吸収されてしまうことになるのでした。アミールの王妃ハンナの死から一年が経ちます。アミールは双子の娘クレミラとナキアのナニーであるエイミーというイギリス娘と恋仲になってしまうのですが,それは双子の娘たちが物心つく前に母親であるハンナ王妃が亡くなってしまい,ナニーであるエイミーを母親と思ってしまっていることや,砂漠の掟に従わず,イギリス流になにかと自分の命令に反抗してくるエイミーの態度に,新鮮さを感じてしまうからでした。しかし運命は皮肉です。エイミーはかつて落馬して馬に踏まれてしまい,首に傷跡が残ったばかりでなく子供が産めない身体になってしまっていたからです。エイミーもまたアミールを愛してしまうのですが,アミールと結婚しても,自分は男子を産むことができないという事実に苦しみます。それでもなんとか砂漠の掟を乗り越えようと,帰国してしまったエイミーを迎えに行って結婚式までこぎ着けようとしたアミールですが,式当日,妊娠出来ない事実を隠したまま結婚すれば多くの人を騙すことになることに耐えられなくなったエイミーは気を失ってしまい・・・。
 過酷な砂漠の予言と運命に翻弄される王とナニーのロマンスです。次々と予想外の展開が現れ二人の人生をめまぐるしく変化させていく面白さに,一気読み間違いなしのシークものです。MB版の表紙のエイミーのモデルさんの,まるで中世の女闘士のようなブロンドで細身ながらも堂々とした姿,豊かな胸ときりっとした顔立ちとグレーの瞳に間違いなく惹かれるNICE_HEROINEです。


タグ:ロマンス
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