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シンデレラは偽りの妻 [キャシー・ウィリアムズ]

SHALOCKMEMO1349
シンデレラは偽りの妻 Wearing the De Angelis Ring
( Italian Titans 1 ) 2015」
キャシー・ウィリアムズ 龍崎瑞穂





 原題は「デ・アンジェリスの指輪をはめて」
 ヒロイン:アレクサ・カルディーニ(26歳)/弁護士事務所勤務/卵形の顔,長い黒髪,黒い眉毛と長いまつげ,ターコイズブルーの目,身長162センチの砂時計のような体型,趣味は読書/
 ヒーロー:テオ・デ・アンジェリス(32歳)/実業家/身長,短く刈り込まれた漆黒の髪,彫りの深い顔,独特な色合いのグリーンの目,ふさふさしたまつげ/
 今月はとにかく読了冊数が激減しました。なぜ?仕事が忙しかったせいだけではなかったのです。朝の読書時間だけでなく日中や夜間の読書量が減ったことと,その理由がウェブページの更新に時間をかけたからだと思います。更新中にどうしても「これは読みたい」というものが多くなり,新刊に取りかかることが少なかったことも大きな要因だと思います。SHALOCKMEMO1350はあっという間に今月中に終わるものと思っていましたが,未だ到達せず!ちょっと意外な結果になってしまいました。
 さて,本作です。10月5日刊のHQロマンスです。邦題には「シンデレラ」とありますが,ヒロインも育ちの良いお嬢様。両親の強制的ないわゆる企業合同のための子女の便宜的結婚のストーリーです。アレクサの父カルロ・カルディーニの会社の共同経営者の大規模な横領で会社の経営が傾いてしまい,どうしても資金協力が必要になります。かつての友人で今はあまり仲良くしていなかったステファノ・デ・アンジェリスに救いの手を求めると,その条件として,お宅のお嬢さんをうちの息子の嫁に欲しいと言われたのでした。欧米ではいわゆる見合い結婚は過去の遺物。しかしお金持ち同士の間ではいわゆる身分が厳然として存在している,というのが一般的です。デ・アンジェリス家は息子が二人いますが,カルディーニ家は一人娘。ステファノ・カルディーニは一人娘を差し出す代わりに資金援助を受けるしか会社の存続は難しくなっていました。しかもデ・アンジェリス家の長男テオは弟のダニエルとは異なり,堅実な会社経営をしており,謂わばお堅いビジネスマンです。いずれ二人が結婚したらカルロは引退して会社経営そのものをテオに任せたいと考えたのでした。カルロの妻でアレクサの母コーラは持病で身体が弱っており,会社経営よりもカルロは妻に寄り添っていたかったのです。愛情深い二人に育てられたアレクサは自身も愛にあふれた結婚をし,子供を育てながら幸せな一生を送りたいと両親の結婚生活と同じような人生を夢見ていました。何人かのボーイフレンドはいましたが深い付き合いをすることなくこれまで生きてきています。「自分も特権階級に生まれながら,アレクサは彼らのような男性を避けて生きていた。金と権力はあっても中身がない男なら,周りに大勢いてよく知っている。神から与えられた権利であるかのように,自分勝手を通す男たち。彼らは女性のことも好き勝手に扱う」こう考えるアレクサが初めてテオに会ったとき,テオもまたこういう上流階級の俗物だろうと思っていたのです。いわゆるモデル体形ではないことは中学生の時に周囲の女子生徒たちから噂されてしまっており,自分に自信が持てずに弁護士事務所に務めながら週3日はシェルターのボランティアをしています。悩みを抱えた人たちを助ける仕事に生きがいを感じていました。しかしロンドンからイタリアに呼び戻され,そして父から懇願されテオと会うことに。初めて会った瞬間女性たちが皆憧れるハンサムなテオと自分とでは釣り合わないと感じたアレクサはことごとくテオの言葉に反抗してしまいます。テオもまたこれまでの女性たちとは異なるアレクサの態度,そして体型に面食らいながらも強い興味を抱くのでした。アレクサはテオを避けようとしつつも時折見せるテオの持つ人に対する優しさに次第に自分の態度が子供っぽいものだと反省するようになります。ことごとく自分に反抗するアレクサの姿も,要するに自分に自信がないせいだと気付いたテオは,アレクサを守ってあげたいという思いに駆られていくのでした。そしてニューヨークの出張にアレクサを伴い,マスコミに二人の婚約が広まるようにわざと身体に触れているうちに,次第に二人とも触れずにいられない気持ちになって行くのでした。恋愛になれていないアレクサがはじめにテオに夢中になってしまい愛を認めざるを得なくなります。テオもまた自分を求めてくるアレクサに愛情を持つのですが,父が結婚して仕事を放りだしてしまった過去の経緯から学んだ,愛は人を弱くするという固定観念からアレクサへの思いを認めたくないのです。
 アメリカ滞在中にアレクサの父から電話がありイタリアに帰ってくるようにと知らせが入ります。母の具合が悪くなったのではと心配して滞在を短縮して帰国してみると,カルロとステファノの間の密約がカルロの妻コーラの知るところとなり,愛のない結婚をする必要はないと3者の間で話がついたというのです。すでに互いを愛してしまった二人ですが,それを打ち明けるだけの勇気も持たなかった二人。アレクサはそのままロンドンに戻って仕事を探すことにします。テオからはその後連絡が途絶えてしまうのでした。さぁ二人の関係はどうなるのでしょうか。
 ゴージャスではない普通の女性アレクサの愛情あふれる性格が両親から得たすばらしい才能だということが「シンデレラ」という表現になったのかもしれませんね。連作のテオの弟ダニエル・デ・アンジェリスとデリラ・ショーのロマンスは,次作「イタリア富豪の秘密の休日」で11月刊行予定です。


タグ:ロマンス
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