SSブログ

契約関係 [キャシー・ウィリアムズ]

SHALOCKMEMO1299
契約関係 Wife for Hire
( Blackmail Brides 1 ) 1999」
キャシー・ウィリアムズ 原 淳子




K-413
16.07/¥670/156p

I-1389
00.11/¥641/156p


 原題は「雇われ妻」
 ヒロイン:レベッカ・ライアン(?歳)/寄宿学校教師兼舎監/175センチの長身,教師にふさわしいとは決して思えない豊かなバストと体の曲線,肩の長さの金褐色の髪/
 ヒーロー:ニコラス(ニック)・ナイト(?歳)/実業家/漆黒の髪に黒い瞳,彫りの深い顔立ち,ギリシア系イギリス人/
 原題は妻として雇われたという意味ではなく,家庭教師として雇ったけれど,妻にしたという感じでしょうか。16歳の少女を突然元妻の元から引き取ったものの手に負えず寄宿学校に入れた富豪のニコラス・ナイト。その娘エミリー・パーは離婚した妻ヴェロニカ・パーが亡くなり,オーストラリアからロンドンのニックの元に来ました。しかしティーンエイジャーの娘との関係を築くことが出来ずにいます。学校からの呼び出しに応じて不承不承校長室に顔を出すとそこには校長の他に見知った顔を見つけます。娘の寮の舎監をしているレベッカ・ライアン教師。かつてレベッカが10代の頃ニックと2週間ほど付き合った女性でした。何も言わずに自分の元を去って行方をくらましたレベッカが再び自分の目の前に現れ,しかも娘の学校の教師だったとは・・・。ニックの気持ちが再燃しますが娘は誰とも言わない男性との間に関係を結び妊娠したというのです。学校は退学にせざるを得ない。でもエミリーは問題行動を繰り返してはいるが頭脳は明晰で家庭教師の下で正しく導かれれば出産後に大学進学も可能だというではありませんか。それならとニックは一計を案じます。つまり自分と娘が落ち着いて話が出来るようになるまでレベッカに家庭教師をしてもらえないかという提案です。提案と言うより,生徒の監督を怠った学校への仕返し的なニュアンスを感じたレベッカでしたがニックが謝礼はたっぷりはずむという言葉に動かされた校長までがこの提案に乗り気になってしまったのでした。とりあえず学期休みの数カ月間はニックの家でエミリーの指導に当たることになったレベッカ。なんとか親子関係を修復しようと二人の会話の間に入り込んでいき,次第に二人が近づくと喜びを感じるのでした。しかし,ニックがレベッカにちょっかいを出し始めたので戸惑ってしまいます。ちょっかいがいやなのではなく,それに応じてしまう自分が許せなかったのです。ニックのガールフレンドのフィオナはニックが追い出してしまいます。自分の思いが通じたと思い,エミリーは少しニックに心を開き始めます。そして3人はエミリーの妊娠という問題に取り組もうと南仏ブルージュ近郊の村の農家で1カ月の休暇に入ります。ニックも仕事は持っていますが夕食は必ず3人でという提案をしっかり守るのでした。落ち着きを見せてきたエミリーは毎日午後に勉強の後の自由時間が与えられるようになります。そしてその時間にニックはレベッカを誘惑し,レベッカもまたニックへの思いをつのらせていくのでした。そして1カ月後,エミリーを捜しに町に出たレベッカをニックも追いかけ,エミリーがバーで男性と笑顔で会っているところを発見した二人。驚きで叱責したニックについ真実を告げてしまったエミリー。妊娠は嘘だったのでした。もはや休暇は何の意味ももたなくなりました。ロンドンへ帰り,次学期から転校して学校に通うことになったエミリー。もう自分の役割は終わったとナイト家を去る決意をしたレベッカも,前の学校に戻る前に数ヶ月臨時の仕事を得ることが出来ました。そして寮を出たからには住む家を,出来れば自分の家を持ちたいと捜していたところ格好の旧家が見つかります。すぐに契約とと思った矢先,別の人が即金で契約しようとしているという情報が入りレベッカは愕然とするのでした。翌日早速物件を訪れてみるとそこには・・・。
 自分の要望に自信を持てないレベッカですが,そのレベッカの良さを見抜いて愛していくニックとエミリー。見る人が見れば外見も違って見えるのですね。そしてなにより人の価値は決して外見だけではなくその能力や思いやりなどが重要なのだということを改めて感じさせる作品です。


タグ:イマージュ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。