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夕映えのロンドン [シャーロット・ラム]

SHALOCKMEMO1306
夕映えのロンドン Pagan Encounter 1978」
シャーロット・ラム 馬渕早苗




PB-168
16.05/¥700/174p

R-0044
80.07/¥450/174p


 原題は「快楽主義者との遭遇」
 ヒロイン:リー・ウエスト(27歳)/弁護士事務所秘書/長身,卵形の顔,青い眼,淡いブロンドの髪,スリムな姿態/
 ヒーロー:マティソン(マット)・ヒューム(?歳)/ワールド・ガゼット社社長/灰色の目,銀筋の混じった黒髪/
 「ロマンスタイムマシンの1作」です
従妹のアンが恋人に捨てられたという訴えに腹を立てているリー。アンの就職先である大新聞社の「ワールド・ガゼット社」の社長,マット・ヒュームがその相手でした。愛らしく末っ子で両親の愛を一身に受け,兄姉たちとはいつも一人特別扱いされていたアンはリーを頼ることがしばしばあり,リーもアンの頼みをいつも聞いてしまうのでした。リーは小さい頃から独立心を持ち,17歳で最初の恋に落ちますが,今はフィリップというコンピューター技師と婚約しています。しかし,結婚まではフィルの要求には従えないといつも断りの言葉を口にしています。ところがフィリップがサウジアラビアへの六ヶ月の出張の前に結婚しようと申し出たのにリーは出張後に結論を出そうとやんわりと断ります。ところがエレベーターの中で出会った男性から突然キスされ,不思議とそれに反応してしまっている自分に気付き愕然としたのでした。そしてその男性こそ,アンを捨てたマットだったのです。ここからマットの傲慢で容赦ないリーへの侵攻が始まります。なんとかその魔手を逃れようともがくリーですが,同時に身を投げ出したいという気持ちとも戦うことになります。そして自分の秘書としてリーを新聞社に無理やりヘッドハンティングしてしまいます。そんなこんなで,すっかりマティソンに取り込まれてしまうリー。マットを付け狙う美女キャシー・ロードとのいざこざもちょっとしたエピソードに終わり,マットへの愛におぼれていくリー。ちょっとヒロインとしては情けないかぎりのリーのロマンスの物語。1978年のシャーロット・ラムの作品です。


タグ:ロマンス
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幸福の幻影 [ケイ・ソープ]

SHALOCKMEMO1305
幸福の幻影 Mother and Mistress 2003」
ケイ・ソープ 村山汎子





 原題は「母で恋人」
 ヒロイン:ローレン・ターナー(29歳)/イギリス人ナニー,元カナダの「マン・フライデー・エージェンシー」所属/身長170センチ,金髪,くっきりした目鼻立ち,/
 ヒーロー:ブラッド・ラクストン(39歳)/国際企業の社長/身長185センチ,黒髪,青い目,広い肩,分厚い胸,筋肉質の腕/
 イギリスの富豪の一人娘のナニーに飛び込みで応募してきた女性,それは実は娘の実の母親だった。こんな幕開けの物語です。16歳で妊娠し,相手には捨てられ,一家でカナダに移住したローレンは12年後,探偵を雇い娘の行方を突き止めます。それが大企業の社長ブラッドでした。町のパブでこれからどうしようと悩んでいたときナニーを募集していることを小耳に挟みます。娘に一目会いたい一心でラヴェーラ屋敷の扉をノックします。使用人が出てくるとばかり思っていたローレンは,ブラッド本人が扉を開けたのに驚き,屋敷に入ってすぐに魅力的なブラッドに惹かれてしまいます。のちに,ブラッド本人もこのローレンとの初めの出会いが,自分にとって愛する人を見つけたと思わせる運命の出会いでした。娘のケリーとの相性を確かめたいと,そのまま荷物を取りに行き,屋敷に住み込むことになります。初めはもうナニーが必要な年齢ではないとローレンを無視しようとしていたケリーですが,次第にローレンとの会話が成り立つようになり,いつしか二人は大の仲良しになって行くのでした。そしてブラッドの誘惑が始まります。ケリーに気付かれないようにと心がけるローレンも,いつしかブラッドの誘惑が待ちきれなくなってしまい,ついに二人は深い関係を築いていき,ついにブラッドはローレンとの結婚を決意します。そしてケリーもまたローレンが継母になることを喜んでいることが分かります。いつ,ケリーが実の娘だと告白しようかと気をもむローレン。しかしその事実は意外な人から明かされてしまうのです。ローレンのかつての同級生と偶然観劇の会場で出会ったことがきっかけでした。モーリンは軽薄で豊かな生活を送ることだけを考えている欲深な女性でした。数日してローレンとブラッドの結婚の記事が出たことを知り,披露パーティに招待もしないのに押しかけてきたモーリン。そしてローレンに強請を賭けてきたのです。翌朝強気でモーリンの要求をはねつけている会話をブラッドに聞きつけられてしまいます。そしてケリーの実母であることを知られてしまうのでした。通常であれば,ここで結婚は解消され,ローレンが家を出て行く場面ですが,ローレンは家に残り,ブラッドとケリーを説得しようと試みます。この当たりが他の作品との大きな違いです。さて,ローレンの挑戦は成功するのでしょうか?
 エピローグでは10年後のラクストン家が描かれていますが,乗馬の得意なケリーはなんとあの職業を目指しているのでした。全編にあふれる母性と深い愛情を持つローレンの姿が描かれている秀作です。


タグ:ロマンス
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