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賭けられた愛 [サラ・モーガン]

SHALOCKMEMO1325
賭けられた愛 The Highest Stakes of All
(恋という名の奇跡 3= Untamed 3 ) 2011」
サラ・クレイヴン 青海まこ





 原題は「すべての中で最も高い掛け金」
 ヒロイン:ジョアンナ・バーノン(19歳)/語学教師を目指す女性/脚が長くほっそり,ウエストに届くシルクのような栗色の長い髪,緑色の目/
 ヒーロー:バッソス・ゴルダニス(歳)/航空会社やホテルチェーンを所有する実業家/たくましい肩,筋肉質の上半身,豊かな黒髪,黒い目/
 「さよならは言わないで(SHALOCKMEMO1301)」「愛し合った記憶(SHALOCKMEMO1307)」と続いてきたシリーズ第3作ですが,もはやタイムスリップの面影もなく,単なるロマンスでした。強いて言えば時に取り残された孤島にヒロインが事実上閉じ込められていたということぐらいで,ヒーローの過去の亡霊となる亡妻の遺児が登場して現代と繋がるという点だけでしょうか。最愛の妻を失ったデニス・バーノンはギャンブルにその失意を転嫁するためにギャンブラーとして自分の娘ジョアンナを姪と称して派手な格好をさせ,相手の注意をそちらに向けさせて掛け金を稼ぐという汚い手を使い,お金持ちをカモにしてきました。しかし最近はカモに出会うことも少なくなり,いよいよ生活が苦しくなってきたとき,宿泊しているホテルに大金持ちとして名前を知られているバッソス・ゴルダニスが泊まっていることを知り,なんとかその賭場に潜り込むことに成功します。しかし,これはそもそもバッソスが復讐のために仕掛けた罠でした。結局デニスはとても払いきれない借金に首を絞められる結果になるのですが,バッソスが返済の担保に申し出たのはジョアンナを連れて行くと言うことでした。一年前,オーストラリアでバッソスのいとこの息子ペトロス・マナソー(ピーター・マンセル)がバーノン親子にうまく乗せられて会社の金を使い込むほどの多額の借財を負ってしまい,信用を失ったことを知り,その復讐のためにバーノン親子に頼み込まれてゲームに参加させるように周到に計画を立てたのです。そして最後の勝負で自分が勝つように仕組んだのでした。主要登場人物の紹介でヒロインは語学教師を目指す女性となっていますが,それは嘘ではないのですが,いまは詐欺師の片棒を担ぐ女性とならざるを得なかったのです。人身御供としてギリシアの孤島ペラス島に連れてこられたジョアンナ。彼女の立場はひどく不安定なものでした。強いて言えば愛人?それとも人質?
 バッソスの世話係のハラや他の使用人たちからも冷たい態度を取られ,すべてがバッソスの命令が最重要視される島での生活。自由にして良いとはいわれているものの,島から出る手段をたたれ,電話も通じないので父に連絡する手段もありません。ある日散歩に出たとき一人の少女に出会います。派手な格好の女性からエレニと呼ばれた少女はバッソスと同じ青い目をしており,その顔つきは明らかに血のつながりを感じさせるものでした。あの女性は別の愛人?使用人たちは触れてはいけないことだと口を閉ざし,バッソスも関係するなと言います。島での生活に慣れてきた頃,バッソスは次第にジョアンナが進んで詐欺の片棒を担いでいたのではなく,父から言われて仕方なくその立場にいたことが信じられるようになります。時に優しく,時に横暴に振る舞うバッソスに戸惑いながらも,次第にその魅力に自分を投げ出したくなってしまいたくなるジョアンナ。遂に二人は深い関係になるのですが,本当のところでは互いを信頼し合うことは出来ずにいました。そして言いつけに背いてエレニに逢いに家を抜け出したジョアンナは道端に倒れているエレニを発見します。島に救急車などがいるわけでもなくとりあえず骨折したらしい腕を自分の着ているTシャツで固定したところにバッソスがジョアンナを捜してやって来ます。すぐに船で隣の島の医院に駆けつけると同時に世話係のあの派手な格好の女性と船着き場の警備員に指名手配され,捕まった二人からエレニの秘密が明らかにされるのでした。当初ジョアンナが感じたとおりの事実を突きつけられたバッソスは,ジョアンナを遂に解放すると言い出します。荷物をまとめて家を出ようとしたときジョアンナの父と,父と結婚したと未亡人が現れたのでした。そこでジョアンナは一世一代の芝居を打ちます。さて・・・。というストーリーですが,単なる復讐譚で終わってしまっている本作。シリーズというのもちょっとちょっと,という感じの作品でした。ただ,ギリシア神話が設定の重要な部分にかかわっており,その挿話の蘊蓄がちょっとためになるな,という点は面白く読めました。


タグ:ロマンス
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プレイボーイにさよなら [サラ・モーガン]

SHALOCKMEMO1324
プレイボーイにさよなら The English Doctor's Baby
(三つの愛の詩 3) 2004」
サラ・モーガン 竹中町子




K-050
12.03/¥650/156p

I-1774
05.09/¥672/156p


 原題は「イギリス人医師の赤ちゃん」
 ヒロイン:ジェニー・フィリップス(?歳)/看護師/小柄,地味,黒髪/
 ヒーロー:アレックス・ウエスタリング(30歳)/救急救命室医師/広い肩幅,青い瞳/
 「私はアレックスを浅はかなプレイボーイだと思い込んできたが,実際の彼は信じられないほど複雑な人間だった。」「彼は素晴らしい頭脳と鋭いユーモアセンスの持ち主で,困っている人に対してはとても思いやりがある。」3部作最終巻はウエスタリング家の長男アレックスのロマンスです。36時間もの不眠不休の診療行為の後家にたどり着くとそこには赤ん坊を抱えた小柄な女性が立っていました。そして女性は,女児の父親はあなたの子供でデイジーという名前だと言うのです。お金目当てで自分に子供を押しつけようとしていると判断して即刻否定するアレックスですが,なんともその女性は押しつけがましく自分もここに一緒に住んで子供と父親の関係が良くなるまでいるというのです。疲労困憊していたアレックスはとにかく明日話し合おうと言って二人をほっておいて休もうとしました。翌朝キッチンで朝食を作っているその女性ジェニーに事情を聞くと妹クロエとアレックスの間に一夜の関係があり,その結果デイジーが生まれ,しかもクロエはその二日後になくなってしまったというのです。全く覚えのなかったアレックスは弁護士に調べさせると言い捨てて勤務先に向かおうとします。するとなんとジェニーも出勤するというのです。看護師としてアレックスの務める病院の救急救命室に今日から勤務するというのです。こうしてアレックスの家に住み着きしかも勤務先でもしょっちゅう顔を合わせることになったジェニーとデイジー。ジェニーの押しつけがましさもちょっとおばさんぽいですし,ブロンドで長身でもない自分がアレックスの好みの女性とは違うとジェニーは思い込もうとしますが,同時にその男らしい魅力に自分が参ってしまっていることが背景になっているのにうすうす気付いていながらも,許されないことだと思っています。病院でも,散歩中の海辺でもなぜか二人は病人に出会うのです。その度にアレックスの優秀さと思いやりにあふれた対応を見るうちジェニーはマスコミに洗われる顔と実際のアレックスは全くの別人だと考えるようになります。そしてもうアレックスを愛してしまったことを隠すことは出来なくなるのでした。数週間後,デイジーの本当の父親がかなり高名な人でしかも妻と三人の子供がいることが弁護士からのファックスで知ったジェニーは,もう自分がここにはいられないと荷物をまとめるのでした。そのころ丁度アレックスの下の妹リビーが子供連れでアレックスの家にやって来まており,しかも海岸で子供たちを遊ばせているうちに蜂に刺されたリビーはアナフィキラシー・ショックで人事不省に陥ります。アレックスの指示で治療を手伝ったジェニーはリビーの入院期間中,デイジーとリビーの子供たちも面倒を見ることになってしまいます。2日後リビーの夫がギリシアから帰国し,子供たちを託したジェニーはデイジーと家を出ることにするのでした。リビーの夫からデイジーの様子がおかしかったことを病院で聞いたアレックスは急ぎ家に帰りますが,書き置きだけを残して荷物ごと二人は消えていました。車で追いかけるアレックスがさんざん捜した後に見つけたのはジェニーの車が溝に落ちてジェニーが怪我を負っていることでした。
 第1巻のヒロイン,ケイティの夫妻,リビー夫妻そしてアレックス夫妻が揃ってのエピローグは2年半後に設定されています。3つ子らしく,和気藹々とした3組の夫婦とその子供たちが生き生きと動き回り愛の物語を完成させています。


タグ:イマージュ
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クラシック・ラブ [ベティ・ニールズ]

SHALOCKMEMO1323
クラシック・ラブ An Old-Fashioned Girl
(ベティ・ニールズ選集 10) 1992」
ベティ・ニールズ 高田真紗子




I-2432
16.08/¥710/156p

R-1091
94.06/¥640/156p


 原題は「古風な淑女」
 ヒロイン:ペーシェンス・マーチン(?歳)/家事手伝い/長くて濃いまつげ,つぶらなグレーの瞳,鼻は短め,口は大きく,髪は茶色がかったグレー/
 ヒーロー:ユリウス・ファン・デル・ベーク(30歳代)/オランダ人外科医/長身,立派な鼻と引き締まった口もと,瞳は澄んだ空色,髪は金髪/
 専門書の執筆のため,テルメズウィックの一軒家を借りることにしたユリウス。そこは売りに出された家でしたが,地元の不動産屋や弁護士は家事の手伝いのため一人の女性を雇うことを薦めてくれます。それはこれまでこの家を切り盛りしてきたペーシェンスでした。こんな形で知り合うようになった二人ですが,ペーシェンスの方は,特に目立たない服装と大して美しくもない顔立ちで特技もない,いわゆる普通の田舎娘なのですが,愛情深く,率直にものを言い,分をわきまえ・・・と,「ふつー」を強調するような女性なのです。一方のユリウスはオランダとイギリスどちらにも家を持ち,両国ばかりでなく他の国にも患者を抱える高名な外科医で,しかもハンサム,独身,といわゆる結婚したい男のリストに載るぐらいの男性です。不釣り合いの二人の愛がどんな風に進行していくかを描いた作品です。ペーシェンスの心の動きが詳細に語られ,いつもどおりヒーロー側は秘密のベールに包まれます。最後のあっと驚く結末もいつもどおりです。「辛抱,忍耐」という意味の名前を持つペーシェンスと絶対君主的になんでも思いのままに行動するユリウス。そのまんまの命名に逆にあきれてしまうのは自分だけでしょうか。


タグ:イマージュ
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大富豪と望まれぬ娘 [アリスン・ロバーツ]

SHALOCKMEMO1322
大富豪と望まれぬ娘 The Wedding Planner and the CEO 2015」
アリスン・ロバーツ 藤倉詩音





 原題は「ウエディングプランナーとCEO」
 ヒロイン:ペネロープ・コリンズ(30歳)/イベント企画/ケータリング会社経営,ケータリング業者/金髪,茶色の瞳,健康的に日焼けした肌,身長160センチ/
 ヒーロー:ラルフ(レイフ)・エドワーズ(36歳)/国際的巨大企業「オールライト・オン・ザ・ナイト」のCEO,花火師/長身,長めの黒髪,焦げ茶の中に金色の斑点のある瞳/
 ロンドンとサウサンプトンの間にあるニューフォレスト郊外の小さな町の18世紀の領主館,ロクスベリーホール。その豪奢な建物を所有することになったのは,国際的巨大企業「オールライト・オン・ザ・ナイト」のCEO,レイフでした。世界的有名人クラリッサ・ビンガムとサッカーのスター選手ブレーク・サマーズの結婚式を企画しているペネロープ・コリンズとジャックはこのホールを借りて式を挙げる許可を得ていたのですが,そこにレイフの会社に花火を依頼するためにペネロープがやって来たのです。冒頭レイフは色あせたジーンズとカウボーイブーツという出で立ちでペネロープの前に現れます。今や世界中の重要イベントで花火を成功させているレイフの会社に飛び入りでこんな依頼をすることは無理を承知でした。もう数ヶ月も先の予定まで一杯になっているからです。しかし超有名人の名前を出すことで,社長の気を引けるかもしれないとそれぐらいしか説得材料はなかったのですが・・・。詳しい説明を聞いて諦めかけ,別れの挨拶の握手をしたとたん,レイフは気まぐれを興し,若かりし頃すべて花火ショーを自分でやっていた頃を思い出し,ロクスベリーホールや自分が所属していたバンドがかかわっていることに興味を覚え,自分で引き受けることにしたのでした。彼女の魅力に惹かれたこともさることながらかつて会社を大きくするためにしゃにむに働いていた頃と今のペネロープの状態とを重ね合わせてしまったからでした。翌日から打ち合わせを兼ねてロクスベリーホールに赴いたレイフ。そこで花火ショーのバックグラウンドミュージックを打ち合わせするうちに,ペネロープが庭園の迷路で誰にも気付かれないように踊りながら曲を聴いているのを見かけます。この踊りが妙にレイフの心に響いたのでした。残されたipodの曲を聴いたレイフは,この曲しかないとイメージが豊かになるのを感じます。ケータリングだけでなく,いろんな才能をもつペネロープにすっかり興味を持ったレイフは,ペネロープを伴って立入禁止になっている3階の窓から花火の打ち上げ場所になる湖を見渡します。そのロマンチックな光景にペネロープはイベントの成功を確信するのでした。そして結婚式は大成功に終わるのですが・・・。
 ペネロープは一体どんな人なのか?レイフは自身が親に捨てられて養護施設で育ち,荒れた青春時代を過ごし,その後企業を立ち上げて成功させてきたたたき上げの人物。しかしペネロープにも秘密がありそうです。実はロクスベリー音楽祭が30年前に始まったとき,あるスキャンダラスな出来事がありました。ペネロープの実母シャーロットはコリンズ家の一人娘でしたが,地元にやって来た流れ者のミュージシャンと愛し合い,その悪い仲間たちに出入りするようになり,最後は妊娠してしまいます。シャーロットの両親はこれを許さず,シャーロットとミュージシャンの関係を打ち切らせます。産まれたての赤ん坊が音楽祭の後片付けの途中で茂みから発見され,「ベビ-X」として話題になったのでした。シャーロットは薬物依存で死亡。しかし警察関係者だったシャーロットの父がその事実を表沙汰にせず,二つの出来事の関連を断ち切ったのでした。その後その赤ん坊がどこに行ったのか,誰の子供なのかは分からずじまいでしたが,当時の人々には残る出来事でした。その赤ん坊こそペネロープであり,最近になって若い雑誌記者がこの事件の真相を探り始めたのです。レイフとペネロープは互いの過去を素直に打ち明けられる関係になっていたので,偶然自分を取材に来た雑誌記者がこの事件も担当していると聞いて,なんとか表に出すのを止めようとしますが,もうすでに調べがかなりのところまで特定されていることが分かっただけでした。幼い頃から「よほど気をつけないと,あなたのお母さんのようになってしまうわよ」と祖母から言われ続けてきたペネロープは男性を信用しないという気持ちを持ち続けてきたのです。しかし養護施設で育ったレイフは信用できると考えていたペネロープは,30年前の事件が今更マスコミに取り上げられたのはレイフが情報を漏らしたせいだと思わざるを得ませんでした。取材を申し込まれた祖父はショックで倒れてしまいます。「ペニーはあまりに繊細で傷つきやすい。っそして結婚はすべてを完璧にする神聖な約束だと信じているところが実に恐ろしい」と思っているレイフ。偶然ペネロープの実の父親を音楽祭で発見してしまったレイフ。二人の関係はもつれていきます。
 過去の出来事や親たちの過ちのせいで傷つきながらも自分の才覚や努力で成功を勝ち取ってきたレイフとペネロープ。二人の気持ちが一つになって欲しいと読者に願わせるロマンス小説の王道を行く作品です。ヒーロー,ヒロインの両方に運命の負荷を負わせて,しかも暗くならずに成功している作品は珍しいのですが,本作ではペネロープの運命に負けない強い精神力と気取らない性格が作品全体の雰囲気を明るくしています。イチオシの作品。


タグ:イマージュ
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大富豪の約束なき情熱(ネタバレあり注意) [キャロル・マリネッリ]

SHALOCKMEMO1321
大富豪の約束なき情熱 The Prince of His Redemption
(氷の掟 1) 2015」
キャロル・マリネッリ 山本翔子





 原題は「贖いの値段」
 ヒロイン:エリザベス(リビー)・テネント(25歳)/元バレリーナ/160センチに満たない小柄な体,青い目/
 ヒーロー:ダニール・ツヴェレフ(ダニエル・トーマス)(30歳)/経営コンサルタント/焦げ茶色の髪,濃い灰色の目,白い肌,左頬に赤みがかった傷跡/
 ロシアの養護施設で育った兄弟同然の4人の同士たちのシリーズです。うち一人の亡くなってしまっていますので,3部作になるのでしょうか。双子の兄弟ダニールとローマン,そしてマーカス,セバスチャン(セヴ)の4人です。来月発売の「悲しみの白い薔薇(R-3190)」ではセバスチャンがヒーローになるようです。ローマンの物語が最終話となるのでしょうか。本作の冒頭で双子なのにダニールとローマンはボクシングの試合をして互いに冷たい関係が示されていますので,最終話は和解の物語になるのかもしれません。珍しいことにMB版では表紙に男性モデルだけ示されていますので,HQ版の表紙も併せてリンクしておきました。こちらはストーリー上重要な階段にたたずむ二人の姿が描かれていますので,なるほどと思わせる表紙です。
 さて,怪我のためプロのバレリーナへの夢を捨て,バレエ教室を立ち上げようとしていたリビーは,父のイベント会社の大口の契約者リチャードとキャサリンのトーマス夫妻からの結婚40周年記念パーティへ養子のダニール(ダニエル)の出席とスピーチを求めるために,ダニールの会社に向かいます。メイフェア地区にあるビルの下の受付からダニールの部屋に至るまでにいくつかの関門を無事突破しながらやっとの思いで彼の部屋にたどり着いたリビーですが,すげなくダニールに要求を拒否されてしまうのでした。しかしこのときリビーはダニールの圧倒的な男性的魅力に気付くのでした。養父母との確執は30歳になる現在までも解消されておらず,自分をなくなった息子ダニエルの身代わりとしてしか考えていない養父母の支援を受けずに自力でここまで上り詰めたダニールですが,結婚執念記念パーティこそ,もっとも出席したくないものだったのです。女性関係も最長で2週間しか続いたことのないダニール。何故かリビーの存在が気になり,しかも自分を笑わせてくれるリビーの頼みを聞き入れてみようとします。そのことをリビーに話すと,特に喜ぶ様子もなく,ダニールの出自や過去養父母から受けた苦しみに同情さえしてくれるリビーに,一緒に出席してくれるよう頼みます。その後,「火の鳥」の講演に誘ったダニール。今度はリビーの苦しみを知ることになります。そして公演後にプリマを務めた女性がダニールの養護施設時代の知り合いで,自分を双子のローマンと勘違いした事情を知ることなく,嫉妬に囚われ,ダニールを愛してしまったことに気付くのでした。そして互いにこれまで他人にはほとんど話したことのない過去の傷を二人は次々に打ち明け,互いの傷を乗り越えるようとするのでした。(ここから先ネタバレがあります)

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タグ:ロマンス
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愛し子の肖像 [キャシー・ウィリアムズ]

SHALOCKMEMO1320
愛し子の肖像 A Natural Mother 1997」
キャシー・ウィリアムズ 藤村華奈美





 原題は「生みの母」
 ヒロイン:アンジェラ・フィールド(25歳)/美術教師/澄んだ穏やかな目,金髪/
 ヒーロー:ニック・キャメロン(?歳)/多国籍企業経営者/黒髪,灰色の瞳,精悍な男らしい顔/
 ニックの姉アマンダとその夫クリーヴのストリートマン夫妻が車の事故で命を落としてしまいます。アメリカ人のニックの元に8歳になる夫妻の養女ナターシャが預けられますが,多忙で仕事一筋のニックには姪に対して十分に対応することは出来ません。次第にナターシャが学校に不適応を起こしてしまいます。それより少し前,姉アマンダの知り合いという女性からナターシャのナニーを引き受けても良いという手紙が来ていました。ロンドンに戻った方がナターシャにとって良いかもしれないと考えたニックは,家政婦のエヴァに少し超過勤務をさせてナターシャの面倒を見させていましたが,次第に反抗をつのらせ,学校でも全く勉強に身が入らず,友達もいないと面談でいわれ,先の手紙の主に連絡を取ることにしたのでした。その女性こそ,ナターシャの生みの母アンジェラだったのです。勿論そのことはアンジェラにとってはニックにもナターシャにも秘密にしておきたいことでした。高校生だった17歳の時男の甘言に乗せられてついて行ってしまい,予定外の妊娠をしてしまったアンジェラ。彼女自身は頼れる兄弟姉妹も母親もなく,いるのはアルコール中毒の父親だけ。その悲惨な生活環境の中に娘を住まわせることだけは絶対に避けようと,ナターシャを里子に出すしか方法がなかったのです。幸いストリートマン夫妻は娘の成長を毎年写真とともに送ってくれ,何か大きな病気にかかったりしたときも連絡をくれていました。しかし,しばらく連絡が取れなくなっていたので不安に思い,調べてみると,事故で二人ともなくなり,叔父の元で育てられるようになったことが分かり,思い切って手紙を出してみたのでした。その後数週間も返事がなく,諦めかけていたところに面接をしたいと連絡があり,娘に会えるのではないかと期待を膨らませながらイギリス中部からロンドンに出てきたのでした。1カ月の試用期間で結果を出せば継続するという条件で3人での暮らしが始まります。初めは反抗心一杯のナターシャでしたが,アンジェラは自分の娘と一緒にいられるという歓びに浸って幸せでした。思いつきで始めたナターシャをモデルにしての人物画を描き始めた頃から少しずつナターシャの気持ちもほぐれ,学校でも学習に真面目に取り組むようになって行きます。アンジェラが独身のニックの家に住み込んだということを聞きつけたニックの元恋人で会社の財務部長フィリッパ・エイムズがここで登場します。アンジェラの魂胆を疑い,ニックに想いを寄せないようにと釘を刺すために嫌みを言い,自分がニックと結婚したら真っ先にアンジェラをクビにしてナターシャを寄宿学校に入れてしまうからと脅迫めいた言葉を吐いていきます。これをニックに告げ口すれば良いのにと読者は思うのですが,ナターシャが傷つくことを恐れてアンジェラは怒りを飲み込みます。と同時にいつか自分がナターシャの実母であることが分かってしまうのではという不安と,なぜか始めに会ったときからニックに惹かれてしまった自分の気持ちもあり,このことをニックには告げずに済ますのでした。自分などよりもフィリッパのような美貌と知的能力と育ちの良さをもつ女性こそニックにふさわしい,例えそこに愛がなくとも,と自分に言い聞かせるアンジェラ。しかしフィリッパのような底意地の悪い女性にニックが捕まるとかわいそうだという気持ちも芽生えてきます。そして17歳の時の嫌な記憶から,男性とは最後まで関係を持つことが出来ないというトラウマにも苛まれます。そんなアンジェラの行動をニックは自分にお預けを喰わせるだけの狡猾な女性というふうに誤解するのでした。そしてフィリッパの脅迫を受けた直後,アンジェラはニックを誘惑しにかかるのですが・・・。あるパーティの席にニックはアンジェラを同伴していきます。そしてバルコニーで身を寄せ合う二人をアメリカ出張だと思っていたフィリッパが突然現れ,二人を難詰するのですが,それに対してニックは決然とフィリッパに首を言い渡します。そしてその脚でニックの家に行き,アンジェラの秘密にしていたニックの姉から送られていた写真と日記を見つけられてしまいます。と同時にアンジェラが実母であることをナターシャに告げたらしく,帰宅後気付いてみたらナターシャは行方不明になってしまったのです。半狂乱でナターシャを捜し回るアンジェラ。そしてかつて住んでいたストリートマン夫妻の家の納屋で隠れるようにしゃがみ込んでいたナターシャを発見するのでした。即日アンジェラはイギリス中部のかつていたフラットに戻り,以前勤めていた学校に復帰できることが分かりました。
 いつしかニックを愛するようになってしまったアンジェラ。しかしニックには愛されていないというその切ない想いと,ナターシャへの母としての愛,この二つの思いに板挟みで揺れ動くアンジェラの気持ちが克明に描かれた作品です。登場人物も少なく,まるで舞台芝居を見ているかのような気分にさせられる作品です。20年ほど前の作品ですが,古さを感じさせないのは,テーマがしっかりしているせいでしょう。フィリス・ホールドーソンの「花嫁の告白(SHALOCKMEMO1311)1994」とほぼ同じ設定ながら,二つの作品は全く印象は異なります。それはヒロインの人物造形や生い立ちの違いなどが大きく影響しているからのように思います。


タグ:ロマンス
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闇に消えた花嫁 [モディーン・ムーン]

SHALOCKMEMO1319
闇に消えた花嫁 Forgotten Vow
( Wedding Night 1 ) 1996」
モディーン・ムーン 南 和子




D-1720
16.08/¥720/156p

D-0782
99.02/¥641/156p


 原題は「忘れられた誓い」
 ヒロイン:アリソン・ジェニファー(ジェニー)・ロング・カールトン(?歳)/画家/濃い非の打ち所のない美人,木の妖精の生まれ変わりのよう,茶色の髪/
 ヒーロー:エドワード・ウィリアム・レンバーグ・カールトン四世(35歳)/新聞社社主/黒い瞳,彫りの深い引き締まった顔,指が長く力強い手/
 エルパソから1時間,ニューメキシコ州アバロンの郊外の岩山で高校生によって発見された女性は全身に傷を負いしかも数日間放置されていたらしく肺炎を併発して,もはやその命の火が消えようとしていました。しかし奇跡的に回復した彼女には更なる運命の悪戯が待っていました。盲目で記憶喪失。絶望的な彼女の境遇にアバロンの町の人たちは同情を寄せ,その愛情豊かで気立ての良い性格に好意を持ち聖アバロン教会の牧師館に引き取られた彼女に誰しもが自分の娘のような愛情を注ぐようになっていました。一方,四代にわたり新聞社を経営してきたカールトン一族の長,エドワードはサンフランシスコの新聞社の編集長から送られてきた一通の手紙と数枚の白黒写真を見て,結婚式から8時間後に忽然と消えてしまった妻ジェニーであることを知り,何はさておき,エルパソに自家用機で飛び,レンタカーでアバロンの牧師館を訪れます。自分には高額な債権と自らの作品の絵をすべて持ち去り書き置きを残していった妻が,なぜそんなことをしたのか,一人だったのか誰か男がいたのかと,腹立たしい気持ちでいたのですが,牧師からの説明と,同席した保安官の事情説明から,慎重にジェニーの様子を眺め,躓く彼女を見て失明していることに気付き,衝撃を受けます。あのはつらつとしていた妻が,こんなにもやせ細り,しかも頼りなげに前に進む様子を見て,彼女を守りたいという気持ちが強くなるのでした。記憶喪失のため,自分自身の名前も思い出せず,しかも病院に運ばれたときに口にした「レン」という一言を看護師が聞きつけたこと以外,未だに回復しておらず,しかも彼女の描いた絵が牧師館の暖炉の上の壁に飾られているのを見たとき,彼女に同情の気持ちと,未だに信じられない気持ちの間で揺れ動くのでした。もし,「レン」がかつて妻が自分を呼ぶときに好んで使っていた「レンバーグ」の略称だとしたら記憶喪失も真偽を疑う理由になるからです。仕事の場所をこちらに移し,妻の回復と事件性について調べていくうちに,二人のアパートの管理人が姿を消し,アシスタントのマドリンが結婚前に彼女の過去のプロフィールを自分に内緒で調べていたことを知ります。25年前に母に裏切られた経験を持つエドワードは,自分のスタッフには裏切られないよう慎重に人選してきたのですが,マドリンはその中でも最も信頼を寄せているスタッフでした。何か動機があったのだろうと思い,あまり気にしていなかったのですが,念のため弁護士にそのファイルを送らせるよう指示したところ,自分のオフィスにも弁護士のオフィスにもそのファイルがないという報告があったのです。何者かが妻を利用し,そのあげくに事故に装って妻を殺そうとしたのか・・・。あるいは自分を貶めるために妻を利用したのか・・・。そして妻と散歩しているときに2発の銃弾で狙われたことで,物語は急展開します。真犯人はだれか?誰が何のために?自分は妻を守り切れるのだろうか?
 サスペンスものとは異なりロマンス小説らしく事件は凄惨な感じを避け,真犯人の動機もロマンスふうにまとめられています。誰にでも愛される妖精のような美しいジェニーはこの後どうなるのでしょうか。ひたすらヒロインの運命に感情移入していってしまうテンポの速いストーリー展開にすっかり引き込まれてしまいます。イチオシの作品です。ムーンといえば,エリザベス・ムーンしか思い浮かびませんでしたが,こんな名作を残した作家の作品,もっと読んでみたいですね。


タグ:ディザイア
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白薔薇に秘めた想い [サラ・クレイヴン]

SHALOCKMEMO1318
白薔薇に秘めた想い The Innocent's Sinful Craving
(7つの愛の罪 7) 2015」
サラ・クレイヴン 朝戸まり





 原題は「生娘の臆病な罪」
 ヒロイン:デイナ・グランサム(24歳)/不動産仲介士/肩にたれる茶色の髪,はしばみ色の瞳/
 ヒーロー:ザック・ベリサンドロ(32歳)/ベリサンドロ・インターナショナル会社社長/オリーブ色の肌,気むずかしい表情,くっきりした目鼻立ち,星一つ無い冬の夜空のように暗く見通すことの出来ない瞳/
 「マニオン邸」。自分が当主ジャック・ラティマー大尉の婚外子で母とともに蔑まれてきたデイナは長じて不動産仲介士となり,売りに出されたマニオン邸を自分の手にしようと,邸を訪れます。正式に館の持ち主になったアダムとは幼なじみ。アダムを誘惑して結婚できれば,自分が館の女主人として改装をすることが出来る。ところがそれを阻もうとするザックの存在がありました。まさしくアダムを誘惑しようとしたとき,暗闇だった離れのコテージを訪れたのはなんとザックだったのです。それと身を投げ出そうとしてしまうデイナ。外からアダムの声がしたことで,やっとそのことに気付きます。そしてザックの誘惑に負けてしまいそうになる自分との闘いが始まります。アダムは見かけと人当たりは良いのですが仕事を使用としないいわゆる御曹司。結局ザックにうまく言いくるめられてマニオン邸を売却され,そのお金でオーストラリアに逃げていってしまいます。アダムやザックにとってはマニオン邸はただの古めかしい建造物に過ぎなかったのです。そして館を手に入れるためには自分を投げ出しても悔いは無いと考えるデイナの気持ちを理解することが出来ません。結局館を買い取ったザックと結婚することになってしまいます。こうして一夜を共にすることと引き替えに館を手に入れることになったデイナとザックの契約結婚。そしてザックは契約通り翌朝には館を出てしまうのでした。その時にはデイナの心の中に館よりザックとの生涯を共にすることの方が大きくなっていたのでした。さらに,自分が当主の婚外子だと思っていたのに,それは母親の悔し紛れの嘘であることを母の再婚相手から聞かされたデイナ。落ち着いて考えてみるとザックのいないマニオン邸はただの建築物に過ぎなかったのです。
 次々と明らかにされる過去とテンポの良いストーリー展開でデイナの心の成長と真実の愛への心の遍歴を丹念に描いた成長譚です。オススメの1作。


タグ:ロマンス
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華麗なる誘惑 [サラ・モーガン]

SHALOCKMEMO1317
華麗なる誘惑 The Greek Children's Doctor
(三つの愛の詩 2 ) 2004」
サラ・モーガン 古川倫子




K-044
12.02/¥650/156p

I-1769
05.08/¥672/164p


 原題は「ギリシャ人の小児科医」
 ヒロイン:エリザベス(リビー)・ウエスタリング(29歳)/看護師/三つ子の次女/青い瞳,ブロンドの髪/
 ヒーロー:アンドレアス・クリスタコス(?歳)/小児科顧問医/身長190センチ,肩幅広くたくましい胸,褐色の肌,漆黒の髪,クレタ島出身/
 両親の不和の元で育ち,特にひどい父に虐待され,反抗的で男性を信用しないリビー。前作ではディエゴとケイティの結びつきに一役買った彼女ですが,資金集めのためのオークションで自分を千ポンドで落札したアンドレアスに千ポンドの小切手を渡し,デートも断り続けます。アンドレアスは小児科の新しい顧問医としてリビーたちの勤める病院にやって来たばかりだったのでした。そして偶然親から押しつけられたフィリップから逃れようとしているリビーに救いの手をさしのべることになったのですが・・・。小児科医として豊富な経験と優秀な見立てそして技術と医者として3拍子揃ったアンドレアスをリビーは医師として信頼し始めます。またアンドレアスもリビーが看護師として子供に好かれ,落ち着いて業務をこなしている様子をみて,敬意と愛情を抱きます。しかしリビーの男性不信の壁を崩すのはなかなか大変でした。また,アンドレアスは12歳の姪エイドリエンを預かっているのですが,姪が寄宿学校を逃げだしてきたところにリビーが出会い,たちまち意気投合してしまいます。リビーがなだめてなんとかエイドリエンを学校に送ることができましたが,アンドレアスはその手際に驚くのでした。たぐいまれな美貌,患者に対する愛情の深さ,そしてリビー側も自分を求めているという確信。アンドレアスはすっかりリビーに惹かれてしまい,仕事に集中しているとき以外はいつもリビーのことを考えてしまうという状況に陥ります。なんとしかしてリビーの男性不信の壁を崩したい。でもどうやって?
 アンドレアスはあの時のデート権をやや強引に使うことにします。ケイティや病院の看護師長ベヴの協力を得て,リビーをクレタ島への1週間の休暇に連れて行くのです。それにしても勤務し始めたばかりの新任の医師が1週間も休暇を取れるものでしょうか・・・。この辺りが日本とは状況が異なる点かもしれません。それまで次々に病院に運ばれてくる重篤な状態の子供たちに対して,見事な治療を施していくアンドレアスとリビー。専門用語も大分出てくるのですが,そんなことは全く関係なく二人の関係の進展の方が気に掛かります。幸せな1週間ののちに訪れた別れの危機。アンドレアスの机の引き出しから女性の名前入りのラブレターを偶然手にしてしまったリビー。説明しようとするアンドレアスの言葉に耳を傾けようとせず頑なになるリビーに,アンドレアスも諦め気味に,翌日帰国するのでした。「リビーとは知り合ってまだ一カ月しか経っていないが彼女こそ僕がこれからの一生を共にする女性だという信念は全く揺るがない」「問題は僕が遂に恋に落ちが女性は夕日の向こうに消えてしまったということだ。」というアンドレアスの後悔の念。その後は互いに互いを避ける日々が続きます。二人の異変に気付いたケイティがリビーに事情を聞くのですが・・・。
 それにしても,リビーのチョコレート好きは徹底しています。そんなに食べても体型を維持していける希有な存在なようです。


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カリブ海の嵐 [メアリー・ライアンズ]

SHALOCKMEMO1316
カリブ海の嵐 Silver Lady 1991」
メアリー・ライアンズ 平 敦子




HQB-748
16.08/¥670/200p

I-0839
94.01/¥610/155p


 原題は「シルバー・レイディ号(ヨットの名前)」
 ヒロイン:フランセスカ・パターソン(24歳)/「キーネル・アンド・ソーントン画廊」勤務/シルバーブロンドの髪,アクアマリン・ブルーの瞳,中背でスリム,美しい骨格,高い額/
 ヒーロー:マシュー(マット)・シンクレア(34歳)/シンクレア・インターナショナル・ニューヨーク経営/鋭い緑色の瞳/
 両親の再婚によって義理の兄妹になったフランセスカとマット。二人の互いに寄せる恋心を豪華なクルーズからヨットでの航海そして孤島の屋敷での激情のひとときを通して描いたロマンスです。マットのいかにも富豪らしい,しかも素直に気持ちを言えない不器用さと,そんなマットに惹かれているフランセスカの切ない想いが交錯する作者らしい作品です。夏のひとときに読むにふさわしい熱い物語。文庫版表紙のフランセスカの若々しい,ちょっと幼さの残る美しい卵形の顔が物語の雰囲気を見事に表しています。本国版のハイレグ美女は,フランセスカというより,ヨットに乗り込んできたロイスの方に近いのでは?


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