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プレイボーイにさよなら [サラ・モーガン]

SHALOCKMEMO1324
プレイボーイにさよなら The English Doctor's Baby
(三つの愛の詩 3) 2004」
サラ・モーガン 竹中町子




K-050
12.03/¥650/156p

I-1774
05.09/¥672/156p


 原題は「イギリス人医師の赤ちゃん」
 ヒロイン:ジェニー・フィリップス(?歳)/看護師/小柄,地味,黒髪/
 ヒーロー:アレックス・ウエスタリング(30歳)/救急救命室医師/広い肩幅,青い瞳/
 「私はアレックスを浅はかなプレイボーイだと思い込んできたが,実際の彼は信じられないほど複雑な人間だった。」「彼は素晴らしい頭脳と鋭いユーモアセンスの持ち主で,困っている人に対してはとても思いやりがある。」3部作最終巻はウエスタリング家の長男アレックスのロマンスです。36時間もの不眠不休の診療行為の後家にたどり着くとそこには赤ん坊を抱えた小柄な女性が立っていました。そして女性は,女児の父親はあなたの子供でデイジーという名前だと言うのです。お金目当てで自分に子供を押しつけようとしていると判断して即刻否定するアレックスですが,なんともその女性は押しつけがましく自分もここに一緒に住んで子供と父親の関係が良くなるまでいるというのです。疲労困憊していたアレックスはとにかく明日話し合おうと言って二人をほっておいて休もうとしました。翌朝キッチンで朝食を作っているその女性ジェニーに事情を聞くと妹クロエとアレックスの間に一夜の関係があり,その結果デイジーが生まれ,しかもクロエはその二日後になくなってしまったというのです。全く覚えのなかったアレックスは弁護士に調べさせると言い捨てて勤務先に向かおうとします。するとなんとジェニーも出勤するというのです。看護師としてアレックスの務める病院の救急救命室に今日から勤務するというのです。こうしてアレックスの家に住み着きしかも勤務先でもしょっちゅう顔を合わせることになったジェニーとデイジー。ジェニーの押しつけがましさもちょっとおばさんぽいですし,ブロンドで長身でもない自分がアレックスの好みの女性とは違うとジェニーは思い込もうとしますが,同時にその男らしい魅力に自分が参ってしまっていることが背景になっているのにうすうす気付いていながらも,許されないことだと思っています。病院でも,散歩中の海辺でもなぜか二人は病人に出会うのです。その度にアレックスの優秀さと思いやりにあふれた対応を見るうちジェニーはマスコミに洗われる顔と実際のアレックスは全くの別人だと考えるようになります。そしてもうアレックスを愛してしまったことを隠すことは出来なくなるのでした。数週間後,デイジーの本当の父親がかなり高名な人でしかも妻と三人の子供がいることが弁護士からのファックスで知ったジェニーは,もう自分がここにはいられないと荷物をまとめるのでした。そのころ丁度アレックスの下の妹リビーが子供連れでアレックスの家にやって来まており,しかも海岸で子供たちを遊ばせているうちに蜂に刺されたリビーはアナフィキラシー・ショックで人事不省に陥ります。アレックスの指示で治療を手伝ったジェニーはリビーの入院期間中,デイジーとリビーの子供たちも面倒を見ることになってしまいます。2日後リビーの夫がギリシアから帰国し,子供たちを託したジェニーはデイジーと家を出ることにするのでした。リビーの夫からデイジーの様子がおかしかったことを病院で聞いたアレックスは急ぎ家に帰りますが,書き置きだけを残して荷物ごと二人は消えていました。車で追いかけるアレックスがさんざん捜した後に見つけたのはジェニーの車が溝に落ちてジェニーが怪我を負っていることでした。
 第1巻のヒロイン,ケイティの夫妻,リビー夫妻そしてアレックス夫妻が揃ってのエピローグは2年半後に設定されています。3つ子らしく,和気藹々とした3組の夫婦とその子供たちが生き生きと動き回り愛の物語を完成させています。


タグ:イマージュ
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クラシック・ラブ [ベティ・ニールズ]

SHALOCKMEMO1323
クラシック・ラブ An Old-Fashioned Girl
(ベティ・ニールズ選集 10) 1992」
ベティ・ニールズ 高田真紗子




I-2432
16.08/¥710/156p

R-1091
94.06/¥640/156p


 原題は「古風な淑女」
 ヒロイン:ペーシェンス・マーチン(?歳)/家事手伝い/長くて濃いまつげ,つぶらなグレーの瞳,鼻は短め,口は大きく,髪は茶色がかったグレー/
 ヒーロー:ユリウス・ファン・デル・ベーク(30歳代)/オランダ人外科医/長身,立派な鼻と引き締まった口もと,瞳は澄んだ空色,髪は金髪/
 専門書の執筆のため,テルメズウィックの一軒家を借りることにしたユリウス。そこは売りに出された家でしたが,地元の不動産屋や弁護士は家事の手伝いのため一人の女性を雇うことを薦めてくれます。それはこれまでこの家を切り盛りしてきたペーシェンスでした。こんな形で知り合うようになった二人ですが,ペーシェンスの方は,特に目立たない服装と大して美しくもない顔立ちで特技もない,いわゆる普通の田舎娘なのですが,愛情深く,率直にものを言い,分をわきまえ・・・と,「ふつー」を強調するような女性なのです。一方のユリウスはオランダとイギリスどちらにも家を持ち,両国ばかりでなく他の国にも患者を抱える高名な外科医で,しかもハンサム,独身,といわゆる結婚したい男のリストに載るぐらいの男性です。不釣り合いの二人の愛がどんな風に進行していくかを描いた作品です。ペーシェンスの心の動きが詳細に語られ,いつもどおりヒーロー側は秘密のベールに包まれます。最後のあっと驚く結末もいつもどおりです。「辛抱,忍耐」という意味の名前を持つペーシェンスと絶対君主的になんでも思いのままに行動するユリウス。そのまんまの命名に逆にあきれてしまうのは自分だけでしょうか。


タグ:イマージュ
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