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シンデレラの十年愛 [スカーレット・ウィルソン]

SHALOCKMEMO1390
シンデレラの十年愛 The Prince She Never Forgot 2015」
スカーレット・ウィルソン 川合りりこ





 原題は「彼女の忘れられない王子」
 ヒロイン:ルビー・ウェザースプーン(29歳)/言語療法士/ダークブラウンの目,ピンクの唇,女性らしい曲線を帯びた体型とすんなりした脚/
 ヒーロー:アレクサンダー(アレックス)・ド・カステラン(34歳)/ユーロニア公国皇太子/ブルーの瞳,黒い髪,190センチを越える長身,広い胸,広い肩/
 アレックスの娘アナベルのしゃべり出しまでの時間を縦軸に,ルビーとアレックスの10年ぶりの再会後の二人のロマンスを横軸にうまく絡み合わせた秀作です。皇太子とは言え,父の大公が病気療養中のため摂政皇太子として実質的王になったアレックスは,隣国レルナの王女ソフィアと結婚し,一子アナベルを設けます。しかし不治の病を知っての結婚であり,彼女の強い要望でアナベルの出産に踏み切ったのでした。しかしアナベルはなかなか言葉を発しません。何人もの有名医の診断を受けましたが原因はわかりません。半ば諦めつつも,最後の手段として10年前の大晦日にパリで出会ったルビーが言語療法士になっていたことを知り,彼女にアナベルを任せてみようと考えたです。実は二人が別れてしまったのはルビーが一夜の関係だと言ったことと,翌朝アレックスの父の病状が伝えられ急遽帰国しなければならなくなったこと,さらにアレックスが残した伝言がルビーに伝わらなかったことなどいくつもの偶然が原因として重なっていたからでした。その後ルビーの居所を探し当てたアレックスは年に一度ルビーの勤務先の病院に花を贈り続けたのですが,一時期だけ花が贈られないことがありました。それはアレックスの結婚とアナベルの誕生の時期でした。やがてソフィアが亡くなり父大公もスイスで療養中で小康状態を保っていたため,思い切ってイギリスの彼女の元を訪れ,仕事の依頼をしたのでした。3歳の女子の言語療法士としてユーロニアに来てくれないかと。アレックスの国ユーロニアと隣国レルナはこのたった一人の幼い女の子アナベルが後継者であり,ソフィアの父王が亡くなればアナベルがレルナの女王になり,やがてアレックスの後おも継いで二つの国の女王となる可能性があるのです。成長するまではアレックスがその摂政となるのですが,このまま言葉を発しなければ女王としての務めを果たすことには大きな困難を伴うことは明らかでした。ルビーはまずアナベルの心を開かせようとします。それはこれまでかかったどんな医師とも異なった治療法でした。次第にアナベルがルビーとの間に深い交流を求める兆候を見て取ったアレックスは自分がこれまでアナベルに深く関わってこなかったというルビーの言葉にハッとします。そして3人で王宮内でのピクニックに出かけたときに初めてアナベルの笑い声を聴いたのでした。さらにアナベルの部屋にソフィアの写真が飾られていないことを指摘されて,若い頃の生き生きとしていたときの写真を準備します。それを見たアナベルは「マ」と言いかけたのです。さらに幼稚園でアナベルが隣の男に話しかけたのではないかとルビーが見えたということなど,次第に心を開かせようとするルビーの対応が実を結んでいきます。
 あとは二人の関係が最終的にどうなるかと,アナベルが話せるようになるのかということですが,これにも気の利いた台詞と納得のいくストーリーが用意されています。


タグ:イマージュ
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