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処女の泉 [デブラ・リー・ブラウン]

SHALOCKMEMO409
処女の泉 The Virgin Spring 2000」
デブラ・リー・ブラウン Debra Lee Brown 沢田 純



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Amazonでは,2001年4月発行になっているが,5月の誤り。



この表題は原題の直訳。ハーレクインには珍しいのでは?
社としてデブラ・リー・ブラウンにあまり期待していなかったことがありありなのか?
1208年スコットランド,ハイランド地方。「聖剣の守り」でも登場するマッキントッシュ族とデヴィッドソン族の両方の血を引くギルクライストは,森のなかの処女の泉と呼ばれる泉で下着姿で倒れていた漆黒の髪,透き通るような肌の女性を介抱する。しかし目が覚めた女性は記憶を失っており,淑女の面と娼婦の面の二面を持っていた。



あとは,同族の敵役やヒロインに憎しみを持つ敵役の娘など,良くある展開ののち,ヒロインのレイチェルとヒーローのギルクライストが固い愛情で結ばれていくのだが,当時の部族間の争いの様子など時代背景が語られ,今後のシリーズの幕開けにふさわしい一作となっている。


湖上の女神 [デブラ・リー・ブラウン]

「湖上の女神 A Rogue's Heart 2002」
デブラ・リー・ブラウン Debra Lee Brown 井上碧
SHALOCKMEMO401



[bk1][7&Y][Amazon]





「誰の助けも必要ないわ」,それが何度も何度も出てくるヒロイン=マイリ・ダンバーの心の叫び。



時代は1213年のスコットランド・ハイランド地方。小人数の氏族に別れ,抗争を繰り返し,土地や財産を奪い合って暮らしているのが常態の中で,もう厳しい冬を越せないぎりぎりの所まで貧してしまった氏族が,ダンバー一族。族長であったマイリの父は,他氏族に襲われ,なんとか自分の土地を守ったものの,妻を目の前で殺され,その後は氏族を顧みず酒に溺れて死んでしまう。その様子に自分が見捨てられ,母をも見捨てたと幼い心に思い込んでしまったマイリは,他人から世話を受けることに対して極端な潔癖主義になり,さらには男そのものを信用しなくなる。



シリーズ前作,「聖剣に守られて」は2年前に読了して,どんなストーリーだったかすっかり忘れてしまったので,比較できないが,マッキントッシュ氏族の三男コナルの冒険譚という位置付けで,最後は兄たちがローンレンジャーとなって助けに来ることは予想どおりではあるが,本作では最後までコナルが自分の力で宿敵サイモンをやっつけてしまい,マイリの愛を勝ち取る点が,他の作品とは異なるところ。表紙のマイリはちょっと太めだが,背景の湖上の家は象徴的。湖面の色はもっとエメラルドグリーンの方が良かったのでは?


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